『この邦題をつけた人の罪は大きい。』
タランティーノが大絶賛!
っていう映画の宣伝ってよく見かけるけど…
大概、つまんないんだよ(笑)
でも、これは普通に面白かった。
ただ、このタイトルにしていなければもっと見る側は楽しめたと思う。
少女連続殺人事件の容疑者を拉致、拷問をして事件の真相を聞き出そうと奮闘する3人の男。
舞台がイスラエルだから、ちょいちょい異文化ネタも入る。
そもそもイスラエルの警察のやり口がヤクザ並みでビビるんですが…
今も続くパレスチナ問題を感じさせるアラブ人の登場も面白い。
ただ、なぜ馬に乗って呑気に登場させたのかという謎はいまだに解けない(笑)
冒頭から、センスを感じさせる映像で引き込まれた。
それ以上に、グロくて痛いだけの拷問シーンが続くだけかと思いきや…
おとぼけキャラの父ちゃんの登場で一気にコメディ色になるところが味変って感じで楽しかった。
嘘つきは誰だ!?っていうところにスポットは当てられていない。
誰もがオオカミであり、誰もが嘘つきであるということに物語の核心がある。
人は見かけによらない。
外側と内側では全く異なる構造になっているからこそ、複雑で真実をなかなかみつけることができない。
でも、それが人間の本質。
どんなジャンルもイスラエル映画って異文化ネタが詰まっていて興味深い。
痛いシーンは確かにあるけど、比較的ライトで見やすい作品かもしれない。
ちぶ〜的嘘つき度5
善人はいない。人間臭くて綺麗事がなくって見ていてモヤモヤしない。あの親の過保護っぷりとイカツイ見た目とのギャップに私は萌えました(笑)
オオカミは嘘をつく (2013)
BIG BAD WOLVES
- 監督 アハロン・ケシャレス ナヴォット・パプシャド
あらすじは…
イスラエルのとある森で、少女がむごたらしく暴行された果てに殺される事件が起きる。その容疑者として浮かび上がったのは、中学校で宗教学を教えているドロール(ロテム・ケイナン)。刑事のミッキ(リオル・アシュケナージ)が責任者として彼の尋問にあたるものの、証拠がなく釈放されてしまう。さらに行き過ぎた取り調べが何者かによって録画され、動画サイトにアップされてしまったことでミッキは交通課に異動になってしまう。しかし、ミッキはドロールが犯人だと思っていて……。
(yahoo!映画より引用)