今の自分に満足できていないときの自分への慰め方。
映画の「シックスセンス」のように、死んでるから現実うまくいかなくても大丈夫。
SF映画のように自分はクローンだから、頑張らなくても生きていけるとか。
本当は、イケメンが家にいるとか(怖い?)
頭の中で逃避する。
ありえないことを信じたくなる。
そんなはずないのに。
でも、時々思う。
人は何に生かされているのか。
今、見たり感じたりしていることは脳がそうさせてるだけじゃないかと。
「アナザー プラネット」のように、もう一人の自分がいる惑星が本当にあったとしても全く不思議じゃない。だって人間が知ってることなんて、宇宙に比べたら塵みたいなものだと思うから。
あらすじは....
17歳でMITに合格した秀才のローダはある夜、見たこともない惑星が空に浮かんでいるのを目撃する。それに気を取られた彼女は車の運転を誤り、妊婦と幼い子を死なせてしまう……。4年後、刑期を終えたローダは謝罪のために、被害者家族のジョンを訪ねる。だが、思わず身元を偽ってしまい、本来の関係をよそにジョンとの交流を深めていく。罪悪感に追い詰められていくローダだったが、謎の惑星は自分と同じ人間が存在する<もう一つの地球>だと知り――。
発想がいい。
ジャンルは、SFサスペンスになっているけど完全なる人間ドラマだ。
加害者と被害者。
絶対に向かい合ってはいけない関係。
そこに、もう一つの地球があるという事実。
SF要素は、人間ドラマを引き立てる部分にすぎないが使い方がうまい。
ただ.....
低予算だからなのか、全体的に暗く流れていくので眠い。
盛り上がりもなく、淡々なので。
その変わり、”罪悪感”がこちらにもヒシヒシと伝わってくるけど。
罪からは逃れられない。
だけど、にげたい。
分かっていても何かにすがりたい。
自分にできることなら何でもしたい。
償いたい。
そんな葛藤がうまく描写されていた。
ラストの解釈は、ハッピーエンド否か。
私は、こう思う。
宇宙なんか関係ない。
事実は変わらない。
もし、今の自分より幸せな自分がいたとしても。
それは、自分ではないのだから。
受け入れること。
それができたとき、何かが変わるのではないか。
でも、希望は持たせていただけるとありがたいです。
超イケメンと結婚するとか。
超金持ちになるとか。
これは、現実を受け入れてないわけじゃなく。
起こるかもしれない奇跡を信じているのですよ〜
ちぶ~的ダーク度5
近年まれにみる幸薄顔のローダちゃん。