この前、歌舞伎を初めて観まして。
日本の伝統芸能の素晴らしさを堪能できました。
狂言も野村萬斎が秋田にやってくる!ということで、気になって即チケットを購入!
生まれて初めて、狂言というものを観てきました。
まず、本物の野村萬斎が最初に登場して感動w
本当に生きてたんだ!と、思いましたw
萬斎さんも言ってましたが、「狂言という舞台で生きていると実感できる、笑ったり泣いたりしてその場の感動を一緒に体験できることが醍醐味」ってまさにその通り。
「皆さん、生きていますか?」と、言われた時に会場では笑いが起きましたが...
ここに体があっても、心は死んでいる人がいるかもしれない。
そんな人にも笑いで生きている実感を与えたいという萬斎さんの想いが伝わってきました。
私は、狂言初心者ですが冒頭にきちんと物語の説明があり分からないがらも十分に楽しめることができました!
早速「びょうびょう〜」とか「そろりそろり」は、言いたくなったw
個人的には、なんなら歌舞伎より分かりやすくて面白かったんですよ!
狂言を全く知らない人でも興味が湧くよう、超初心者の私が感想を書いて見ましたのでチェッケラ〜!
※この舞台をこれから観るという人はネタバレかもしれませんのでスルー願います。
⭐️狂言ってそもそもな〜に?
私はそういうイメージがなかったのですが、狂言は「古典的なコメディ」と言われているんだそうです。
そもそも狂言とは何なの?っていうことで調べて見ましたよ!
狂言の起源
14世紀頃から続く日本の喜劇で、主に庶民の生活や日常の出来事を題材にした笑いを提供する演劇。
特徴
ユーモア: 狂言は笑いを生むのが目的。ドタバタ劇や誇張された動き、言葉遊びなどが使われている。
身近なテーマ: 王様や神話の話ではなく、一般の人々の生活や、ちょっとしたトラブルを扱う。例えば、今回の番組の中にもある聟の挨拶の日の話とかね。
わかりやすい言葉: セリフは現代の日本語に近く、聞いて理解しやすいとありましたが...
ちょっとこれには賛同しかねるw
冒頭にきちんと解説があるからいいものの、初心者にはちょっと分かりずらい部分もあります。
でも、親しみやすくしようという心意気が感じられて初心者でも入りやすい世界観だったことは間違いありません。
シンプルな舞台: 舞台装置は簡素。俳優の動きや表現がメイン。
衣装もシンプルで動きやすそうだった!
狂言を楽しむには?
リラックスして観る: 狂言は難しいことを考えずに、リラックスして楽しむと意外と没入できます!
俳優の動きやセリフに要注目!
笑いを楽しむ: 狂言は観客を笑わせるための演劇。
少し誇張された動きや、シンプルでわかりやすいジョークを楽しむべし。
事前に少し調べる: 私のように初めて観る人は、演目のあらすじや登場人物について少しだけ事前に調べておくと、理解しやすくなるかも。
私は事前に勉強していなかったので、ちょっと分かりづらかった部分もありました。
以上のことを踏まえて観に行くと、もっと見やすくなるかもしれませんね!
⭐️野村家をピックアップ!
人間国宝!萬斎の父!野村万作
1931年生まれで、今は93歳!
あの和泉元彌とも関連があるらしい...
調べたらドロドロしすぎていて、お家騒動も複雑で意味が分からなかったので載せないw
万作氏は、3歳から舞台を踏んでいるらしく...
舞台歴がそうすると90年!?
めまいがするほどの巨匠中の巨匠!
狂言の保存や普及についても多大なる貢献をしているお方!
まだまだ現役で頑張ってて欲しいです。
我らの野村萬斎!狂言師が本業!
「陰陽師」で存在を知った私。
狂言師というより俳優の印象が強い。
ユーモアたっぷりの演技も魅力ですが、本業の狂言でもスゴイんです!
俳優もしながら狂言界のトップに君臨。
重要無形文化財総合指定保持者!
現在はTBSドラマ「アンチヒーロー」にも出演中!
7月には映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」も公開を控えている。
ちゃっかり自分で宣伝もしていましたがw
私は、とりあえず「アンチヒーロー」をちゃんと全話見ていきたいと思います!
24、5歳にしてあの風格?野村裕基
野村萬斎の息子だってすごい。
もはや、息子という肩書きは不要。
3歳で初舞台を踏んでいるというだけあって、堂々としていて...
とにかく爽やかなんだよなぁ!
狂言界のエリートって感じで、今後がめっちゃ楽しみですね。
彼も俳優をやったりするかもしれません。
それくらい、芸の幅の広さを感じました。
演者についてちょっと知れたところで、見てきた番組の感想をまとめてみましたよ!↓
⭐️婿入り挨拶の日に、親子ですったもんだする「二人袴」
演者
親 野村萬斎
舅 石田幸雄
太郎冠者 月崎晴夫
聟 野村裕基
後見 内藤連
あらすじは...
聟入り(結婚後、妻の実家に初めて挨拶に行くことを指すらしい)の日に、舅の家に挨拶に行こうとする聟。だが、一人で行くのは心細いからと自分の父親に一緒についてきて欲しいと頼む。父親は、仕方なく一緒に行き挨拶が終わるまで家の前で待つことに。長袴は一つしかないため家に入れるのも一人だけ...が、太郎冠者に一緒に父親も来ていることがバレて父親も誘われる。でも、長袴は一つしかない!どうしよう!?という話。
ちぶ〜の感想
こんなに狂言で笑うとは思っていなかった。
冒頭の挨拶で、野村萬斎殿が言うておった通り!
狂言は見えないものを自分のイマジネーションで創り上げて物語を楽しむもの。
歌舞伎のように煌びやかな化粧や衣装、音楽、セットはない。
狂言はまさに身と声(セリフ)のみ。
私はこれが得意なのでスッと入ってきた!
もう、明らかにバカっぽい聟が可愛らしくてしょうがないw
父親もそうなんでしょうけどw
一生懸命その場をなんとかしようとする親子のやり取り。
太郎冠者と舅が礼儀正しいが故に、どんどん追い込まれる展開はお腹が痛くなったw
初めて、野村萬斎の息子である野村裕基さんの演技も観たけど...
とにかく声が通っていて聞き取りやすい!
まっすぐな感じが役にもハマっていて感動した。
野村萬斎殿の演技は、さすがと言った感じ。
他の人にはない感情的な表現が笑いを余計に誘う!
初めて見た番組がこれでよかった。
とても幸せな気持ちになれました。
⭐️田舎者を騙そうとした詐欺師が追い込まれる「六地蔵」
演者
すっぱ 野村万作
田舎者 高野和憲
すっぱ仲間 中村修一
すっぱ仲間 内藤連
すっぱ仲間 飯田豪
後見 野村裕基
あらすじは...
田舎者が都会に地蔵を安置するため、仏師を探しにやってきた。すると、すっぱ(詐欺師)に声をかけられその旨を話したところ、なんと地蔵を明日までに作ってくれるという。すっぱは、仲間の三人に仏像のふりをして田舎者を騙そうという。六体の地蔵に対して三人しかいないがなんとかなるだろうと踏んでいたが...
ちぶ〜の感想
こっちも足りない系w
すっぱが、野村万作様!なので物凄い深い話のように見えたが...
めっちゃコメディだよw
93歳とは思えぬ声に衝撃を受けた...
40歳になり、年を取ったことを嘆いていた自分をぶん殴りたい。
何歳になっても自分の好きなこと、やりたいことをすることはできるんだなと。
確固たる自分をずっと持ち続けている人のプライドがかっこいい。
仲間たちと、なんとか地蔵が6体いると見せかけるために必死になるやり取りは楽しい。
こちらの番組も思いの外、笑ってしまって疲れましたよねw
⭐️狂言ってオモロい!
いやぁ〜。
びっくりしました。
こういう伝統芸能って真面目に見ないといけないものばかり。
狂言は、声を出して笑っていい!
手を叩いて喜んでいいわけです。
まさに生きていると思えるような舞台。
素晴らしかったですねぇ。
これを機に狂言の世界にハマりそうですよ。
秋田でまた公演が開催される際には、絶対にまた行こうと思います!
以上、ちぶ〜の狂言レポートでした。
それでは、皆様素敵な日曜日をお過ごしください。
バイバイぶ〜。