「子供と大人の追いかけっこの末路!」
⭐️作品情報
本日の映画🎞️※Filmarks引用
鑑賞媒体:Netflix
モンスター/怪物(2023)
Monster
製作国:インドネシア
上映時間:84分
監督 パコ・プリヤント
脚本 アリム・スディオ
キャスト
マルシャ・ティモシィ
アレックス・アバド
アナンティア・キラナ
スルタン・ハモナンガン
⭐️ちぶ〜的評価
🐽🐽🐽3ブヒ(ノーマルちぶ〜)
⭐️ちぶ〜的おぼろげなあらすじ…
少年と少女の二人が、ある日男に誘拐される。少年を助け出し、二人で脱出するため少女が奮闘するが...
⭐️実はリメイクだった!
「ビハインド・ザ・ドア 誘拐」のインドネシア版リメイクだったらしい。
オリジナルの方より先にこちらを鑑賞してしまった。
※後日、「ビハインド・ザ・ドア 誘拐」もレビューします!
大概、リメイク作品っていうのはオリジナルをそのまま踏襲する。
なので、手堅く稼げる。(だと思う)
だけど、この映画はちょっと変わっていて結構大きな改変をしている。
まず、セリフが全編ない。
昔のサイレント映画意外でセリフがない映画ってそもそも珍しい。
主人公も男子二人組ではなく男女二人組になっている。
これは、現代的な設定だとは思うけど...
この二つの改変は、オリジナルと道筋は一緒でも印象を大きく変える。
それくらい大きい改変だ。
思い切ったことをするものだと感心した。
そして、この改変が内容に合っている。
子供と大人のかくれんぼ&追いかけっこの緊迫さに、無言を貫かれるとめちゃくちゃ作品に集中してしまうw
最近の映画はとにかくぺちゃくちゃ喋る。
セリフを追いかけなければいけない。
この映画を観て気づいてしまった。
セリフがないだけで、こんなにも頭が冴えるのかってw
少年を救おうとする少女も、とても良かった。
女子ならではの強さが滲み出ていた。
犯人との対峙も迫力ありましたね。
とにかく、私はこのスタイルに変更しようって提案した人を褒め称えたいと思いましたね。
⭐️セリフ無し映画は珍しい?
サイレント映画はたくさんあるけれど、現代においてわざとセリフなしにするという映画はあまりない気がする。
やっぱり、言葉にして発したいんでしょうね。
そのほうが伝わりやすいし。
でも、この映画のようにセリフがないことで物語に没入できる演出にするという映画は他にもあった。
Google先生で調べてみたら、気になる作品があったので紹介したい。
2014年製作のロシア映画「草原の実験」という作品。
タイトル通り広大な草原地帯で生活をしている父娘とその娘に恋をする青年の話らしい。
監督のアレクサンドル・コットが、旧ソ連のカザフスタンで起きた実際の出来事に着想を得て製作した作品で2014年の第27回東京国際映画祭コンペティション部門で、最優秀芸術貢献賞も受賞している。
ロシアとウクライナの戦争がまだ終焉を迎えていない今だからこそ、気になる作品だ。
私があまり得意ではないジャンルな気がするが...
予告を見たら、つまらないとか面白いとかじゃなくて...
実際に起きたことから着想を得ている作品だから、見るべき歴史があるんじゃないかなって思った。
2014年に見るよりも今見る方が感じることがズシンと重くて響く気がする。
セリフがない映画は、没入できるということが今回よく分かったのでw
この作品もきちんと見ておきたいと思います。
⭐️リメイク作品の活かし方
この映画のように、オリジナル作品を超えようとするのではなく実験的な演出でオリジナルより個性を出すというのは良い手かもしれない。
だって内容はオリジナルより勝るのは無理に近いだろうし。
あまり変えすぎるとリメイクでもなくなる。
おいしいところを活かして弱点を個性で補うやり方は他のリメイク作品も見習うべきだ。
来週はオリジナル作品も紹介しますので、内容についての感想はその時にもしたいと思いますよ〜。