ホラー映画さえあれば!

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「ナンシー」

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『孤独の輪が希望に繋がる。』

 

 

DVDのパッケージ画がズルい。

 

物凄いサイコスリラーかと思って鑑賞してしまったではないか。

 

見て見たら、びっくり。

 

痛いくらい優しい映画。

 

嘘をつかないと相手と上手く関係を築けない女性。

 

失踪した娘を長年待ち続けた夫婦。

 

二つの孤独が繋がる...

 

身近にいる嘘つき女を見ているよう。

 

そうか、彼女は他人が理解できないほどに寂しい人間だったんだな。

 

 

ハッキリ言ってこんな女には実際関わりたくない。

 

遠くから見ているだけならいいが、自分の世界に入り込まれたら本当にただの迷惑だ。

 

だけど、少なからずこういう人間は世の中にいるわけで。

 

悪気のない嘘で誰かを傷つけたり救ったりもする。

 

そりゃぁ、嘘つかないで真っ直ぐ生きることがみんなできればいいんだけど。

 

みんなができることができない人だっている。

 

それが愛情表現だったり、自分を愛することだったり。

 

そう考えると、本当に人間ってそもそも寂しい生き物なんだなって思った。

 

どれだけ言葉を交わしても、どれだけ長い時間一緒に過ごしても、完全に誰かを理解することなんてできない。

 

結局、自分は自分。

 

理解できる人間がこの世の中にいるとしたら、それはやっぱり自分だけなんだと思う。

 

それでも、この映画のようにどこかで他人と繋がることができたら...

 

それだけで今日も生きていてよかったと思えるのかもしんない。

 

大嫌いな自分のことも少し好きになれるかもしんない。

 

と、妙にしんみりとしてしまった。

 

そして、この「絶対に関わりたくない女」に勇気をもらってしまった。

 

ん~。

 

 

なんとも言えない不思議な感動を残す余韻が心地いい映画でした。

 

 

ちぶ~的クズ~度5

この嘘は質が悪すぎてずっとハラハラしましたよ(笑)

 

 

本日紹介した映画は...

ナンシー (2018)

Nancy

監督 クリスティーナ・チョーf:id:chiboo_sun:20240503074058j:image
あらすじは...
他人とうまく接することができないナンシー(アンドレア・ライズボロー)は、周囲の関心を集めるために、うそばかりついていた。ある日、5歳で失踪した娘を捜し続けている夫婦を紹介するテレビ番組を見ていたナンシーは、その少女の30年後の似顔絵が自分にそっくりなことに気づく。
(Yahoo!映画より引用)