町山 智浩著の「トラウマ映画館」でも紹介されていた作品。
ずっと見たかったがレンタル店にはない。
最近、ネットで配信されていてやっと見ることができた。
黒人差別は今も残る悪習だが、日本人の私にとってはどこか他人ごとだった。
だが、この作品を見たら世界が変わる...
人間が人間を飼うというショッキングな内容に息をのむ!
黒人差別という問題は、いまだにニュースで取り上げられたり映画のキャスティングでもかなりデリケートに扱われる。
日本人が人種差別を経験するというのは海外に行った時くらいかもしれない。
だからいつもこういう黒人差別問題がテーマの映画は見てもあまりピンとこない。
しかし、この作品は違った。
もう、見れば見るほど怖い...
白人が黒人をまるで家畜のように飼い、繁殖させる。
それが当たり前の時代で、奴隷がいなければ生活できなかったのだ。
黒人奴隷は、所有物にすぎない。
結局、黒人に対して人権を尊重しているように見えた人物も自分のプライドが傷つくと途端にブチ切れて罵倒する。
所詮、当時はそんな偽善者しかいなかったということだ。
偽善者なだけまだマシだったのかもしれないが...
もう、最後の最後まで怖かった。
人間はホラーにまみれた馬鹿野郎だ。
人間のクズの極みがここにある。
時代のせいもあったかもしれないが、その時代をつくったのも人間だ。
あの愚行に、人間の本能と本性がある。
人間って本当に怖い生き物ですよね...
ちぶ~的黒人度5
この映画を見ると、黒人の凄さが分かる。知的でたくましかったからこそ今があると言えるかもしれません。
本日紹介した映画は...
マンディンゴ (1975)
MANDINGO