こいつ、バカだなぁって思っても許せる人と許せない人っている。
同じことをしても感じ方が変わるって不思議。
それって人徳が大きく関わってくるのかも。
まぁ、なんでもそうだけど...
好みというか、好き嫌いってありますからね。
「何者」も就職活動の中で、そんな自分勝手な自分をいろいろと知ってしまうお話でした。
私にもこんな就職活動時代がありましたが、ここまで本気度が高い就職活動ではなかった。
そもそも、そういうのが大嫌いで避けていたから。
競争とか自己主張って本当に苦手です。
だから、そんな苦痛の中で自分と向き合う姿には共感しかなかった。
現代人特有の虚しさにもヤラれました。
あぁ、いるいるこんな奴!みたいな理香(二階堂ふみ)が個人的にはツボだった。
こういう女が一番面倒だ。
アメリカかぶれしている姿は痛いはずなのに、英語を全く話せない奴は(私とかww)どこかで嫉妬していたりするのかもしれない。
口ばっかりの隆良(岡田将生)のなんちゃっておしゃれ&意識高い系発言には笑わせてもらった。
個人的には、光太郎(菅田将暉)が素直に可愛かったけれど。
本当に怖いのは、実はすべてを知っていたかもしれない瑞月(有村架純)。
そして...
ほとんどの人が拓人(佐藤健)みたいな考え方だと思うんですよ。
というか私は全く同じ(笑)
ラストに向かう下りは、ホラーの匂いを感じつつも爽快で気持ちよかった!!
そう思う私は、大丈夫だろうか(笑)
人間なんてそんなもの。
自分をよく見せて他人より上に立とうとしたり、常に勝っていないと満足できない。
その精神は不要とは思わない。
だけど、行き過ぎればそれはただの傲慢になる。
就職活動でむき出しになる自分。
知らなかった自分そこにいる...
これは、傑作でございます!
ちぶ~的クズ度5
共感しちゃうくらいのクズさ。何気に真意をついてくる山田孝之がかっこよかったわ(笑)