仕事上、電話をかけることが多い。
ある日の出来事。
電話をしたら、電話の向こう側で子供がワンワン泣いている声が聞こえる。
最初は、動物園にいるのかと思ったほどの勢い。
一体どういうお母さんなのかと心配になる。
「子供は大丈夫ですか?」と、聞くわけにもいかず....
「マザー」のマザーもなかなかですけどね。
恐怖マンガの巨匠である楳図かずお先生が監督。
なぜか片岡愛之助が主演。
気にならないわけがないでしょう。
見ないわけにもいかないでしょう。
楳図かずお先生のマンガは一度も読んだことがないが、楳図かずお先生原作の映画は大好物の私。
いや~、先生さすがです。
映画はどうでもいい。
純粋に先生のマンガが本気で読みたくなる。
そんな宣伝的映画でございますね。
出てくる人がみんな昔話をしてくれる。
みんなが昔を振り返るものだから、今どうしようとしてたのか分からなくなる。
そして、本編よりも気になる出来の良さ。
多分、先生の作品の一部を抜粋してきた感じ。
先生の原作を読みたくなる衝動にかられる。
遠回しの宣伝が妙にうまい。
最大のイミフは片岡愛之助の起用。
他に引き受けていくれる人はいなかったのか。
この男の優しさが憎い。
赤いボーダーも自然な着こなし。
きりっと歌舞伎を出してくる。
そうか。
この人も宣伝をしに来てたんだな...
肝心のマザーが、もう色々いっぱいありすぎる。
恨んでみたり、恨んでなかったり。
襲ってみたり、様子をうかがってみたり。
とにかく自由人で困る。
息子も振り回されっぱなし。
こんな姑のいるところにはお嫁に行きたくない。
死んでいて本当によかったと心の底から思う。
母ちゃん...
ただの迷惑だわ。
楳図かずお先生が大暴れ。
あの年になってもここまで自分の作品を愛し、楽しめる人はいない。
うまいとか下手ではない。
ホラーが好き。
人間はホラーだ。
という信念が心地いい。
売れなくてもぜひともまた次作を撮っていただきたい。
私のブログもこういう映画の方が潤うので。
ちぶ~的いろんなマザー度5
お母ちゃんのレベルが高すぎる。笑えばいいのか真剣に受け止めればいいのか。とりあえず分からないがなんか楽しい。それでいいか。