クリスマスの朝にサンタさんからのプレゼントが届く。
子供にとっては夢のある常識。
サンタさんはどの国のどこの家の子にも平等なのだろうか。
今、思えばサンタさんの風習は親の愛情表現の一つだったわけだが。
この年になると、そんな頃が懐かしくとてもうらやましく思うのである。
少なくとも、うちのサンタさんは「キラー・ホビー/オモチャが殺しにやって来る」みたいな悪趣味なプレゼントは持ってこなかった。
そう考えると、この少年があまりにも気の毒すぎる....
Xmasホラーと言えば、『悪魔のサンタクロース/惨殺の斧 (1984)』。
1作目は傑作だがそれ以降はよくわからんことになってしまったシリーズの一つ。
で、これはその5作目らしい。
前作とのつながりはないらしく調べるまで関連があることすら分からなかった。
若干トラウマがテーマになっているところは1作目をにおわせているのかもしれない。
あと、『新 死霊のしたたり (1990)』のおなじみのキャラから3人出演しているというおまけ付ではある。
が、それはどうでもいい。
タイトルにもあるように、ホビーがキラーなわけで。
一番大事なのはホビーの造形なわけで。
これは、ふざけているのだろうか。
あまりにもセンスのなさすぎるキラーホビーに失笑するしかないのである。
その割に結構エグイ殺され方をするので、その仕掛けに首をかしげすぎて肩が凝る。
そんなこんなでラストのオチまではありがちな展開。
なんだ、タイトルの割にふつうだな...
って見終わる準備をしていたその時。
私は、衝撃の結末を見たのである。
この感覚、「誕生日はもう来ない」のときと一緒。
あっと驚いて、かなりの大声で話しかけてしまった。
「ウソでしょ!?」と。
こんな映画にこんなオチが用意されているとは....
生きているといろんなことがあるものである。
映画を見続けているとこんなことがあるのかとちょっと感動の域。
ここまでできるその勇気に完敗。
このオチだけでおいしい酒が飲める。
うん、乾杯!
ちぶ~的ホビー度3
もうちょっとおもちゃのセンスなんとかならないものか。あきらかに気味の悪いおもちゃを子供にあげようとする親の気持ちが分からない。あの虫おもちゃ、絶対いらねぇよ!