ホラー映画さえあれば!

映画漬けのちぶ〜が、映画を観たら例えつまんなくても!イラスト付きで映画レビュー(ホラー寄り)をアップしてます!週末はホラー特化ブログや映画関連の記事も!

雨雨物語「雨月物語」~角川大映映画展記念記事vol,7~

心が大雨。


意外と自分では気づいていなかったりする。


気づいた途端に急激に疲れた。


季節の変わり目は心もコロコロ変わる。


自分にはそんな時、心配してくれる人がいる。


それだけでいいじゃないか。


報われなくたって、認められなくったって。


結果がすべてじゃない。


そう、思えたらなんだか楽になりました。



雨月物語」のような雨も、そんな心の弱さに降る雨だったのかもしれません。

解説....

戦国の世、貧しい陶工・源十郎が若狭姫という女性と知り合い、生活をともにするようになる。だが美しい若狭姫の正体は死霊であった。それを知った源十郎は若狭姫を捨てて故郷に逃げるが、彼女の怨念は執拗に追いすがる……。「雨月物語」をベースに、川口松太郎らが脚色。





角川大映映画展 のイベントなかいちテナント会映画フェア2014 で鑑賞


この物語には人生の教訓が詰まっている。


俳優たちの圧倒的な存在感。


一言一言のセリフの重み。


京マチ子が男の前に現れる。


それだけで物語になる。


今の映画では味わえない奥ゆかしさに魅了される。




上田秋成の「雨月物語」の「浅茅が宿」と「蛇性の婬」の2編を脚色し映画化。


もちろん、私は原作も作品も知らなかった。


でも、得意の怪奇系。


1950年代の怪談は、死霊までもが慎ましい。


女性という生き方。


男というあり方。


そうか。


この時代はあるものが少ないけれど、今はないものがある。


京マチ子ファムファタールっぷりだってそれを象徴している。


肌は一つも見せない。


それなのに、所作が艶めかしい。


想像をかき立てる色気。


あの微笑みは怖ろしい魔力を持っている。


本当にいい女は見せるのではなく、魅せるのだ。




今も昔もこの世は誘惑だらけ。


それは変わらない。


誘惑は、人間の弱みを掴む。


何かを求めれば何かを失う。


そして、人間は失わなければ分からない生き物。


その時、初めて意味を知る。


人生は、まるで雨のように気まぐれ。


降り続けることも降らないこともない。


人生は、無常。


欲がなければ喜びを知ることもできず、欲に駆られれば破滅を導く。


人間は底なしに愚か。


どちらかを選び成功しても失敗しても後悔し続ける、それくらい欲張りな生き物。


それでも無償の愛は、すべてを受け入れる。


そんなことができるのは、慎ましい時代だったからではないでしょうか。







ちぶ~的じめじめ度5雨雨雨雨雨

死霊が女ってだけでもうじめじめ。美人が重いともっと怖い。その積極的さは、もはや脅迫です。

にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村

ブログランキングならblogram


人気ブログランキングへ