皆様、メリークリマス。
クリスマスの夜は恋人たちが過ごす、一年で最もロマンティックな日だそうです。
私も負けじとディナーを食べに行ってみました。
いつも食べないようなものを食べるというのはとても素晴らしいことです。
ハッピー、ハッピー。
お腹いっぱいになった後はやはりホラーでしょう。
胃の運動になりますから。
クリスマスとホラーは賑やかで相性のいいコンビネーションでございます。
「クリスマス・テイル~スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」は、クリスマスの夜にぴったりな真っ赤なサンタさんがやってまいりますよ。
あらすじは......
クリスマスシーズンのある日、子供たちの仲良しグループが、森の中の涸れ井戸に落ちたサンタ姿の女性を発見する。彼女は落ちたときに足を痛めたらしく、自力では這い上がれそうにない。子供たちは警察に助けを求めに行くが、応接室に待たされている間、ふと緊急手配のファックスを見てしまう。そこには先ほどの女の顔写真と共に、レベカという名前と銀行強盗という罪状が記されていた。一転して子供たちは通報を止め、女から盗んだ金のありかを聞き出そうとする。なにしろ女を生かすも殺すも自分たち次第なのだ…。
メリークリスマス。
ハッピーなイメージしか抱かない言葉こそ恐怖に変わった時、逃れることのできない戦慄になる。
クリスマスの日にはサンタさんがやってくる。
みんなの夢を持っている。
子供たちが見つけたサンタさん。
ふと手にした支配が欲を駆り立てる。
本当に怖いのはどちらでしょう。
変化球なサンタホラー。
スパニッシュというのはやはりスタイリッシュな国でございます。
始めは子供たちの正義感だった。
純粋だからこそ、その正義感が濁っていく。
人が人を支配する。
見下せる快感。
弱者と強者に選別される怖ろしさ。
その支配欲は何もかも手に入れた王様のように傲慢で恐れを知らない。
囚われたサンタ。
プレゼントを持っていたのはサンタだったはずなのに。
クソガキが憎たらしくておっかない。
人間の愚かさを見せる前半。
後半からは結構びっくりする方向へ行く。
クリスマスだからいいのでしょうか。
サプライズってやつでしょうか。
これはこれで楽しいけれど。
私はベタでも全然平気です。
妙に凝った演出をされて驚き方に困るのと一緒で、思わず「そっち?」と聞いちゃいました。
ま、イルミネーションの輝きでそんなのはごまかせると思います。
普通のサンタホラーに飽きた人にオススメ。
「メリークリスマス」
が、怖い言葉にならない程度です。
サンタと言ってもいろんなサンタがおりますので、皆さまもサンタのユニフォームを着ている人にはお気を付けくださいね。
ちぶ~的ナイスプロジェクト度5
このスパニッシュホラープロジェクトシリーズは2作目だけど、どちらともイケてた。きっと他のもハズレナイと思う。