ホラー映画さえあれば!ちぶ〜のイラスト付きレビュー

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悪の光景「悪の教典」

一週間に一回しかない休み。

 

それでも私は映画を見てしまう。

 

タイトにスケジュールを組んででも見たい映画があれば一人でも平気で無理をする。

 

この前は、映画の前に立ち寄ったカフェでランチをしてからと思ったが混雑していてしかたなく軽食にした。

 

何も食べないよりはいいだろうと思いくつろいでいた。

 

しばらくすると子供の泣き声。

 

耳がキンキンするくらいの号泣。

 

母親がなだめても全く効果なし。

 

誰かが注意するわけにもいかないし。

 

あまりにも怪獣のようにわめくものだからイライラ。

 

子供ってあんなにぐずるものだろうか。

 

すごい邪悪なものが憑りついているかのようで異様な光景でした。

 

 

悪の教典」も日本では稀にみる異常さでした。

悪の教典

あらすじは...
ハスミンというニックネームで呼ばれ、生徒たちから圧倒的な人気と支持を集める高校教師・蓮実聖司(伊藤英明)。生徒だけでなく、ほかの教師や保護者も一目を置く模範的な教師だったが、その正体は他人への共感や良心を持っていない反社会性人格障害者であった。学校と自身に降り掛かったトラブルや障害を取り除くために、平然と殺人を犯しては校内での地位を強固なものにしていく蓮実。しかし、ささいなミスから自身の凶行が知られそうになってしまう。それを隠そうと悩んだ彼が導き出した答えは、クラスの生徒全員を殺すことだった。
 

 

三池崇史監督作品は、あまりハマれないことが多い。

 

アメリカへの憧れが熱すぎて鬱陶しい。

 

邦画では少ないサイコキラー

 

平和な日本人にはなかなか描けない残酷で救いようのない異常者。

 

そこへ着手したことは評価したい。

 

が、ただそれだけでは真の怖さは伝わってこないのではないだろうか。

 

大島優子が大嫌いな映画。

 

トップアイドルを泣かせるほどの威力。

 

洋画で見慣れてる私は、ビビるよりにやけた。

 

ゆとり世代にはちょうどいいサイコキラーではなかろうか。

 

たたき上げ世代には物足りなさを感じさせる。

 

ハーバード大学にいたくせに明らかにへたくそな英語は、最初から胡散臭い。

 

私ならまず学歴詐称を疑う。

 

本当はちっとも完璧ではないハスミン。

 

みんな鈍感すぎる。

 

やはり日本はゆるい。

 

そして、平和だ。

 

ハスミンの本性を疑った釣井先生のきれいすぎるものには必ず裏があるという根性の悪さが一番共感できた。

 

この世に最初から美しく最後まで美しいものなんてない。

 

完璧な善人など都市伝説より稀なのだから。

 

 

 

日本人が描いたサイコキラー

 

唐突に残酷さを求めすぎてただの殺戮になってしまっているのがもったいない。

 

サイコキラーとの距離があまりにもありすぎると他人事のように傍観してしまう。

 

本当に怖いのは共感してしまう部分が存在したときではないだろうか。

 

サイコキラーとの距離が近づいたとき、自分の中にある悪がうずく。

 

それがなによりも恐怖でありその心理描写がより一層異常な人間の精神を克明に写しだす。

 

殺人行為で自分の欠落したものを埋めようとする男。

 

殺人でしか生きている実感を味わえない乾いた欲求。

 

本当の悪魔は正常に異常を犯す。

 

そこに理由などない。

 

人が当たり前のように人を愛し幸せを求めるのと一緒でサイコキラーは、当たり前のように人を殺し快楽に手を染めていく。

 

それが悪の教典

 

ページをめくればめくるほど血に染まる恐怖の代物なのです。

 

 

ちぶ~的エログロ度5

なかなか露骨な性描写あり。伊藤英明の全裸シーンはやりすぎてて笑える。アメコミみた~~い。