『サイコキラー初級向け。』
本物の殺人現場を見て、それを漫画にする。
善人すぎて悪夢を描くことができなかった男が、本物に触れて自分の狂気に近づく…
という筋書きは好み。
ただ、全体的に良くも悪くも娯楽作品。
日本では韓国と違って、ここまでの映画もなかなか作れないので私的には合格点だとは思う。
Fukaseがここまで気持ち悪いとは思っていなかった。
明らかにだんだん演技も上手くなっていく。
きっと吸収力が半端ないんだなと思った。
中身があるようでないような空虚はミュージシャンだからこその表現なのか。
演技未経験だからこそ生まれる新鮮さがそう映ったのかもしれない。
全体的に悪くはないけれど、サイコキラーによくある描写が描かれていない。
そこに、大人の事情を感じさせる。
性的描写がどこにもないのだ。
サイコキラーが童貞ってことはなかなかない気がする。
まぁ、そういうエグさは皆無だったので、見やすいサイコキラー映画かもしれないけども。
個人的に菅田将暉が普通の人っていうのも違和感アリアリだった。
妻役の高畑充希は良かったけれど、ファンタジーみたいな妻だった。
サイコキラーのFukaseのキャラが一番正直で正しく見えてくる不思議。
小栗旬ですら偽善者に見えてしまった私が異常とも言えますが(笑)
タイトルのキャラクターの意味…
誰もが誰かを演じてるっていう意味かもしれない。
そうだとしたら、そこはすごく腑に落ちるなと思いました。
ちぶ〜的キャラ度5
猫をかぶるのってすごい労力がいる。かぶりすぎると本当の自分を見失うし。ずっと本当の自分を曝け出し続けると疲れてしまう。そのちょうど良さがどこにあるのか、私はいつも考えてしまいます。
本日紹介した映画は…