髪が伸びるとはねる。
巻いてもいないのに、変なカールが出来てたりする。
とってもうざい。
そろそろ髪を切りたいと思うときの合図である。
冬の寒さで乾燥した髪。
痛んでるから、今回は染めるのを諦めておとなしくしよう。
私のロックな気持ちは飲み会だけで留めよう。
なにせ、冬に向かってパワーは消耗しつつある。
髪は女の命。
髪が変われば気分も変わる。
元気ですかーと聞かれてもそんなに元気もないので、いろいろ耐えとこう。
そんな時期。
「デッド・カーム/戦慄の航海 」も耐えているかのような静穏が急に戦慄に変わる。
解説.....
トム・クルーズと出会い結婚する以前のニコール・キッドマンが惜しげも無く裸体をさらす海洋スリラー。ヨットでクルージングに出た夫婦の元へ、小型ボートに乗った若い男が漂着してくる。船が沈没し、自分が唯一の生存者だと語る男。だが、ヨットが無人と化した一隻の船と遭遇した時、男の態度は豹変し、その毒牙は若妻に向けられた……。
「HACK!-ハック!- 切り刻む」 のセリフの中にこの映画のタイトルが出てくる。
ニコールがトムと結婚する前の作品。
顔つきがまったく違うくてビビる。
女は男で変わる。
この男にこの女ありな骨太サスペンス。
この夫婦を敵に回してはいけない。
その航海に後悔すること間違いなし。
イモ顔の妻レイ(ニコール・キッドマン)と一番犯罪者っぽい顔の夫ジョン(サム・ニール)。
そこに慌てたラテン風な顔の若い男ヒューイ(ビリー・ゼイン)がやってくる。
海の真ん中に置き去りにした船。
侵入者の出現で崩れる平穏。
だだっ広い海は、自由でどこまでも逃げらそうなくらい青い。
それなのに、追い詰められれば海は巨大な密室と化す。
語られることのない出来事。
だからこそ怖ろしく得体の知れない狂気にさらされる。
実質三人で繰り広げられる視点と展開は見ごたえがある。
シンプルでありきたりな設定。
それなのに、不気味さを漂わせこれから起きるであろう出来事を予想できるからこそ怖いと思える演出。
蛇足だという人も多いかもしれないがこのラストが好きだ。
ラストのせいで評価 は下がっているらしい。
が、私はあれがこの映画らしさを象徴しているとも思う。
静寂には戦慄を。
戦慄には燃え盛る怒りを与える。
女という生き物は、男に頼っているように見える。
それはただのカモフラージュ。
本当は女だけで十分強い。
それは、自分を愛してくれる男がいるからこそだろう。
女をなめたらあかん。
船に帆を張り、前に進んでいくのと一緒で、時に女は女であることを利用し、勝ってみせる。
つながっている絆をさらに固く結ぶ。
目的地にたどり着くために、女は決してあきらめることはしない生き物なのである。
ちぶ~的航海度5
海は大きくて大きくて深い。どこまでも追いかけてくる。海洋サスペンスは、怖いよう。でも、ニコールの顔が一番変わってて怖いよう。