自分で映画のブログを書くだけでなく、ブロガーさんたちのブログを読むのが好きだ。
同じ映画を見ても、ブログにはまったく違う言葉が並ぶ。
方向も違えば、見方も違う。
だから面白い。
職業も年齢もバラバラ。
長くブロガーさんたちと交流していると見えてくる人物像。
文章から読み取れる人柄。
私は、勝手に推理している。
それも密かな楽しみである。
謎解きはどんなときも興味から広がっていく。
「推理作家ポー 最期の5日間」もそのはずだった。
あらすじ......
1849年のボルチモア。ある殺人事件を担当することになった若手刑事エメット・フィールズ(ルーク・エヴァンス)は、事件が推理作家エドガー・アラン・ポー(ジョン・キューザック)の作品によく似ていることを察知。貧乏で酒におぼれる生活を送るポーは容疑者とみなされるが、捜査が進められる中、彼の著作をまねるように連続殺人が発生。その後、自らのアリバイが証明されたポーは、事件解明のため捜査に加わるが……
推理小説で著名な作家エドガー・アラン・ポーの最期の5日間を描く。
いい切り口だったはずのミステリー。
謎が謎を呼ぶ。
それなのに、そこまで執着できなかったのはなぜか。
ごくごく普通のサスペンス映画。
この程度では私は満足できない。
まず、ポーって緊張感がない。
緊迫したときにポーってどうなのよ。
そもそもスリルがなかった展開。
スピード感も意外とない。
名前は、ボーの方が合っている。
それなのに、やたら殺人描写はグロい。
それだけ。
そして。
この監督、殺人を分かっていない。
人殺しを知らない。
そんな気がする。
だから、あっさりしすぎていて残酷な出来事さえ淡白に感じる。
模倣され、翻弄される。
愛着を感じられない殺人事件。
この監督には、ぜひ70年代ホラーをオススメしたい。
欠けているものはそこにある。
映画だって殺せばいいってもんじゃない。
血の通った人間を切り刻む。
映像だからこそ、そこには愛が必要です。
ちぶ~的推理作家ぶ~度3
良くも悪くもない。ふっつ~。普通でいいのは結婚相手だけ。面白みって多少は必要じゃない?