忘年会。
それは今年あった嫌なことは忘れて新年を迎える会。
忘れられるか。
今も苦痛なのに。
会社の忘年会ほど面倒なものはない。
あんまりだと思ったのだろうか。
まさかのビンゴ大会で2位。
商品、そこそこりっぱな加湿器。
しかもピンク色でアロマが焚ける。
丁度買おうと思っていたところ。
神様は、いるらしい。
「アンチクライスト」は、そんな希望すらない悪魔推進型映画。
あらすじは......
愛し合っている最中に息子を事故で失った妻(シャルロット・ゲンズブール)は罪悪感から精神を病んでしまい、セラピストの夫(ウィレム・デフォー)は妻を何とかしようと森の中にあるエデンと呼ぶ山小屋に連れて行って治療を試みるが、事態はますます悪化していき……。
鬱監督ラース。
なんだかんだで「メランコリア」は意外と好き。
妙な美しさと鬱の世界。
世界の終焉はそんなものだと思う。
これは想定外であった。
鬱映画ではない。
ホラーサスペンス。
独特な世界観は変わらずとも絶望が待っている男女の終焉。
まるで救いなんかあるわけないと言わんばかりのとんがりよう。
強烈だったはずなのに、眠気が勝ってしまうホラー慣れの怖さ。
ラースの限界も私も限界も不明である。
そもそもウィレム・デフォーが怪奇。
この人がいるだけでグロい。
セックスシーンはまるで悪魔との交信。
そもそも男女の交わりは神への背徳なのか。
見たくもないデフォーのボディ。
あの動きがリアルで気味が悪い。
愛し合うってこんなにも怖いことだったのだろうか。
っていうかこんな旦那は嫌だ。
デフォーの顔を毎日見るなんて拷問である。
私はもっと幸せになりたい。
シャルロット・ゲンズブールはラース作品常連。
シャルロットは理由がない憂鬱が漂う役が似合う。
絶対幸せにはなれない感じ。
そもそも女心は秋の空というように掴めないもの。
男性からみたらもっと理解不能でしょう。
分からないという恐怖。
思うにラースは女嫌いですね。
まぁ男性はこんなにも異性に執着できないし、ここまで繊細ではない。
女だからこその狂気を演じたシャルロット。
私はポカーンとしましたけど。
ダークな色で彩られた世界。
うごめく森林がさらに不安にさせる。
とってもシリアス展開。
なのに......
正直、山小屋での治療は修行に見えて笑える。
立つんだ、ジョー。
ヨーダが言う。
考えるな、感じろと。
そこらへんからちょっと脱線してしまい、こっくりさんがやってくる。
怒涛のラストはさすがに目が覚めますが、怖いというより痛い。
生きるということは、悪魔にふれること。
始まってしまったら後戻りはできない。
終わりなき地獄。
人間は悪魔の使徒。
二つは一つになろうと求め合う。
生きることの罪。
男と女。
それは一生完全になることはない運命なんですね。
ちぶ~的ノーエロ度5
こんなにもセックスシーンがあるというのに、全くエロくない。体はキルスティンの方が断然いい。ただあの貧相さはホラー感たっぷりである。