そういうとき、頼れる人がいるって幸せです。
それが分かっただけでもいい。
私は、今までもこれから先も他人を苦しめるようなことはしない。
思いやりや気遣いって誰にでも最低限は備わっているものだと思っていましたが。
違う人もいますね。
生きていれば人に裏切られたり、苦しめられたり。
それでも、時間は過ぎていく。
嫌でも生きていかなければいけません。
ちょっと楽になりたいとき、「人生、ここにあり!」を見る。
あきらめないこと、続けることって計り知れないパワーがあるんです。
あらすじは....
1983年、ミラノ。正義感が強いが異端児扱いされる労働組合員のネッロ(クラウディオ・ビジオ)は、自著がきっかけで別の生活協同組合に異動させられてしまう。そこに集まっていたのは、法律の改定で廃止した精神病院を出され、行き場のない元患者たちだった。ネッロはしっかりと稼げるような仕事を彼らにさせようと思い立つが……。
感動作が嫌いな私。
でも、予告ですでに気になってました。
そして、さらにブロガーさんのブログを見て思いが加速。
見て、正解でした。
就活で苦しんでいる私には、ドンピシャ。
コテコテの感動作にしなくて正解。
しかも実話。
このリアルさが、元気をくれる。
見た後に、また頑張ろうと思えるパワーがある。
イタリア映画は眠い。
笑いが伝わりにくいものが多い。
これは、色んな要素の織り交ぜ方が絶妙。
冒頭からのテンポもいい。
どんどん進む。
ちょっとびっくりする。
いい意味で、イタリアっぽくない。
ノーイタリアン。
とにかく、キャラ設定が抜群。
元患者たち、一人一人のキャラが濃く細かい。
演技も素晴らしい。
いやらしくない自然な演技。
だから感情移入しやすい。
みんなをまとめるネッロがまたいい。
こんな上司を心の底から希望します。
やる気を出されせるようなこと言ったり、その人に適した対応をしていく。
操り上手。褒め上手。
何よりも、全員に愛情を持って接する。
世の上司はマネするがよい。
最初はバラバラだった元患者たちを、ネッロがあきらめずにまとめていく姿は痛快。
スポ魂。日本人は絶対好きだ。
ストーリーや展開も見やすくて飽きさせない。
実話ということもあるだろうが、生易しいことばかりではないということも教えてくれる。
現実とはそういうもの。
理由や区別のつかないことばかり。
白か黒よりグレイが多いものだ。
仕事は、自分を照らす場所。
私ってこんなんだったんだって教えてくれる。
生活をするためだけに人は働くのではない。
やりがいがなければ価値がない。
それを導いたネッロ。
一緒に支えあった仲間たち。
どれか一つでも欠けちゃいけない。
こんな職場に出会える奇跡ってどれくらいの確率だろう。
ちぶ~的個性度5
普通の人がいないので、ネッロが普通に見える。しかし、本当は相当のドMに違いない。