ホラー映画さえあれば!ちぶ〜のイラスト付きレビュー

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腐った過去と社会問題で首が飛ぶ!インドネシア産Netflix映画「やがて、霞立ち込めて」

腐った過去と社会問題で首が飛ぶ!インドネシアNetflix映画「やがて、霞立ち込めて」


「つい、プトリ・マリノが美人すぎて同情!」

 

⭐️作品情報

本日の映画🎞️※Filmarks引用 

鑑賞媒体:Netflix

やがて、霞立ち込めて(2024)
Kabut Berduri/Borderless Fog
製作国:インドネシア

上映時間:111分

監督 エドウィン
脚本 エドウィン イファン・イスマイル

 

キャスト
プトリ・マリノ
ヨガ・プラタマ
ルクマン・サルディ
ユディ・アフマド・タジュディン
スワラ・ユスフ・マハルディカ
キキ・ナレンドラ
シティ・ファウジア

 

⭐️ちぶ〜的評価

🐽🐽🐽3ブヒ(ノーマルちぶ〜)

⭐️ちぶ〜的おぼろげなあらすじ…

インドネシアとマレーシアの国境周辺で発生した殺人事件。都会から派遣されてきた美人捜査官。殺人事件の裏にある切実な社会問題、そして自身の過去とも向き合う羽目になる...

※ネタバレになりそうな箇所だけ「ネタバレあり」表記してます!それ以外はネタバレしてません。

⭐️インドネシアとマレーシアの関係は?

映画の事件は両国の国境で起きる。

なんとなく、そこにも大きな社会問題を抱えてそうだというのは分かるけど...

日本人には馴染みがない歴史なので、ちょっと調べてみたよ。(※グーグル先生の情報を簡単にまとめてます。

歴史的背景

インドネシアとマレーシアの関係は、歴史的、文化的、経済的、そして政治的な要素が絡み合っていて複雑なんだろうなということは映画を見ても分かる。

両国は近隣国であり、民族的にも文化的にも共通点が多い。

でも、ながらこそ色々あるんでしょう。

日本や韓国、中国もそうだものね...

インドネシアとマレーシアは、かつてオランダとイギリスの植民地であり、独立後の時期に政治的な対立があった。

1960年代には「インドネシア・マレーシア対立(Konfrontasi)」があり、これは主にマレーシア連邦の成立に対するインドネシアの反発が原因だった。

でも、両国はこの対立を乗り越え、その後は外交関係を改善してきたみたい!

経済関係

経済的には、両国は貿易や投資の分野で協力関係にある。

特に石油、ガス、パームオイルなどの資源分野での協力が進んでる。

ただ、両国間の経済競争もあり、特にパームオイル産業では市場シェアを巡る競争が激しい。

文化的関係

文化的には、インドネシアとマレーシアは多くの共通点がある。

両国の主要な民族であるマレー人の文化や言語は非常に似ていて、食文化や伝統も共有している。

しかし、こういう共通点も時には文化的な起源を巡る論争を引き起こすこともある...

難しいね...

現在の関係

現在、インドネシアとマレーシアはASEAN東南アジア諸国連合)のメンバーとして、地域の安定と発展のために協力し合っている。

でも、移民労働者問題、領土紛争、環境問題(特に森林火災とその煙害)など、時折揉めることもある。

全体的に見れば、インドネシアとマレーシアの関係は、歴史的な対立から現在の協力関係へと変遷を遂げてはいるけど...

多面的な協力と競争が共存する複雑な関係のようです!

⭐️価値観の違いは国のせい?

映画の中でもありましたが、国だけじゃなくて民族の間でも色々あるみたいで...

民族差別の描写もありました。

これは両国にもまだ存在しているのではないでしょうか...

そう考えると、大きく国だけで揉めてるということでもない。

警察の問題も、そうですが...

大元がずっと大揉めだから、小さいコミュニティだけでも争いが発生してしまう。

蔓すぎてどうしようもない!感がありました。

このインドネシア産サスペンスは、その途方もない絶望に塗れた社会問題も描写されていて引き込まれるものがありました。

差別も争いも結局、価値観の違いを持った人たちから生まれてしまう。

そういう怖さはきちんと描かれていて好感が持てました。

 

 

⭐️実はホラーかも!?...(ネタバレあり)

※一部ネタバレのようでそうでもない箇所もありますが一応ネタバレとしてまとめます。

本当のメイン!

ただのサスペンスではない。

思った以上に残酷。

首が、バンバン飛ぶ!w

本当はそこをメインに宣伝するべきと思いますが、ネタバレになるからそうもできないのかも。(ネタバレになるのかも謎だけどw)

私は、切り株ホラーなのかなって思っちゃったw

人身売買する女の首が一番最高だったんですが...

いい感じに携帯電話を加えていて、ちょうどメールが届くシーンには笑っちゃったw

メールが表示される場所が一番ベストポジション。

首が綺麗に見える構図でしたね。

犯人は...

いい人だと思っていたおっちゃんのブジャン。

理由は、若者に今の問題を尻拭いさせたくないから。

要は、警察に蔓延る汚職事件もそうだし人身売買もだけど...

戦争で時代に置いて行かれた中年から年寄りたちが起こしている問題を抹消するために首を切り落として過去も精算してあげている気持ちになっていたのでしょう。

使命と感じていたというセリフもあったし。

でもラストには死んでしまう。

その犯人は描かれないですが、彼が手にかけた人たちの仲間や家族なんでしょうね。

結局、血は血で拭うことはできないっていうことです。

主人公の過去

正直、犯人が誰なのかよりずっと気になってたのは主人公の過去。

で、明かされた瞬間...

実は子供をひき逃げして父親と同僚に事件をもみ消してもらってた!

なんてこと!

可愛い顔してなんてことしてんだ!って一瞬思うんだけど...

孤独に苦労する姿に妙に美しくてですね...

彼女のことを否定できなくなっちゃう...

それくらいハマってたなぁ。

ショートカットで色気のない格好なんだけど、女らしいかっこよさが漂っていて素敵だった!

今後、プトリ・マリノはもっと活躍してほしい女優さんだ!

⭐️インドネシア産サスペンスは面白かった!

最初は、聞き慣れない言語に名前で混乱した。

登場人物の名前を全然覚えられなくてw

人身売買、民族差別、インドネシアとマレーシアの複雑な関係、インドネシアの警察事情等々...

いろんな問題を描いていて、整理するのが大変だったけど...

シンプルに面白かったんですよね。

もっと、散らかって収集つかないかなって思ったけど意外と最後はまとまっていた。

主人公の過去も事件も現実的で複雑だったけど、引き込まれていって目が離せさなかった。

あまりインドネシア映画ってたくさんないし、そんなにサスペンス映画も見たことない気がする。

文化の違いがあるからこそ、こういうサスペンスが見るべきかなと思います。


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