『この誤訳にハラハラドキドキ!』
思っていたのと全然違うミステリーだった。
こういうシナリオはスペイン映画でありそうな感じ。
これがフランス映画だっていうのが意外。
いくつかの要素と罠に引き込まれる。
犯人が誰か?よりも真相は何か?に惹かれる。
ラストの回収でここ数週間のストレスも回収された気分になりました(笑)
そういえば、いままで海外の本を読むときに翻訳について考えたこともなかった。
だから、疑問も持たない。
だって、そもそも日本語しか分からないから素直に読むしかない。
でも、翻訳ってそもそも何通りもあるわけで...
特に、英語から日本語の翻訳って翻訳家の好みとかクセが絶対反映されてるだろうなって思う。
きっと、どちらも分かる人なら違和感を感じられるんだろうけど。
分からない人は翻訳家の解釈を少なからず吸収してしまうわけで...
そこが言語の怖いところですよ。
人間関係も一緒ですよね。
結局、主観が事実を捻じ曲げる。
人は信じたいことを信じてしまうから。
翻訳が何通りもあるように、このミステリーは何通りも用意されている。
唸る面白さ。
久々にワクワクできたミステリー。
あなたもぜひ誤訳してみてください!
ちぶ~的裏側度5
ベストセラーだときっと翻訳家を選ぶ時ってナーバスになるでしょうね。優秀な翻訳家っていくら稼ぐんだろう~。
本日紹介した映画は...
9人の翻訳家 囚われたベストセラー (2019)
LES TRADUCTEURS/THE TRANSLATORS
- 監督 レジス・ロワンサル
- あらすじは...
- ミステリー小説「デダリュス」完結編を世界で同時に発売するため、洋館の地下室に9か国の翻訳家が集められる。彼らは外部との接触を禁止され、毎日20ページだけ渡される原稿の翻訳作業に没頭していた。ある夜、出版社の社長(ランベール・ウィルソン)のもとに、「デダリュス」の冒頭をインターネットに公開したというメールが届く。そこには、指定時間内に金を支払わなければ次の100ページ、要求を拒めば全てのページを流出させると書かれていた。
- (Yahoo!映画より引用)