『あたり前田のクラッカー!!』
今でもカルト的人気を誇るオランダ映画。
妻がいきなり消える。
失踪の謎に執着する夫とその犯人。
勝手に期待値を上げてしまったので、ちょっとがっかりしてしまった...
インパクトもないし、全体的に淡々と進んでいく。
が。
じわじわと見終わってから震えてきた。
これが本当の怖さかもしれない。
実際にありそうなリアリティが怖い。
リメイク版より本当の恐怖は上でした。
もし、自分の大切な人がいきなり消えたら...
この主人公と一緒で、真実を求めてさまようかもしれない。
最初は愛だけだったのに...
だんだん愛なのか執着なのか分からなくなっていくところは人間くさくて不気味だ。
分かり切っていたはずなのに、どこか真実に期待をしてしまう姿がなんとも切なかった。
きっとこんなサイコパスは私たちのすぐ近くにいる。
普通の人と異常者の差は、きっと見た目では分からない。
身近にあるかもしれない得体の知れない恐怖。
あのラストがすべてだ。
現実はもっと怖い。
携帯のGPS機能を身の安全のためにきちんと設定しようかなと思いましたよね(笑)
ちぶ~的消失度5
誰かを失うということは、自分自身の一部も失っている。殺されたと分かるより、行方不明の方がよっぽどつらいなと思いました。
本日紹介した映画は...
ザ・バニシング-消失- (1988)
SPOORLOOS/THE VANISHING