『これが韓国のリアルだ!』
アカデミー賞作品賞を受賞。
しかもアジアで初めて。
アカデミー賞の歴史を変えた作品。
そんな色目で見ても、やっぱり素直にすごいと思う。
確かに、これよりももっとエグくて面白い韓国映画はたくさんある。
それでも、韓国という国でしか作れない痛烈な社会描写に本物の怖さを見た。
韓国ドラマを見ていて、いつも気になることがある。
ラブコメだと特に必ずと言っていいほど、"御曹司"が出てくる。
大体、主人公は普通か貧乏。
あまりにもそればっかりなので、本当は御曹司なんて韓国にはごくわずかしかいないんだろうなと思えてくる。
ドラマや映画だからこそ夢を見たい。
御曹司がいるなんてファンタジー。
それくらい、普通の国民にとっては手の届かない憧れの存在なんだと思う。
この映画もそうだ。
本当にいるらしい半地下に住む人々。
どんなに努力をしても富裕層には手が届かない...
韓国特有の格差社会の悲劇がチラつく。
映画だからではなく、現実もそうだからという果てしない闇を知る。
前半は気持ちいいほどにパラサイトしていく展開にニヤニヤ。
後半はいや~な予感をずっと持たせる、ニクイ演出。
果たしてあのラストは絶望か希望か。
韓国、恐るべし。
日本では絶対に作れない作品。
トランプ大統領も日本人も素直におめでとうって言えないかもしれないけれど...
映画に政治は関係ない。
やっぱり、「おめでとう」だと思います。
ちぶ~的寄生度5
ある意味寄生する能力があれば、別のことでも稼げると思うんですけどね~。
本日紹介した映画は...
パラサイト 半地下の家族 (2019)
PARASITE
- 監督 ポン・ジュノ
- 半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。
(Yahoo!映画より引用)