『ジメジメな事件に、ジメジメした男たち。』
舞台は、独立政治の爪痕が色濃く残っている80年代のスペイン・アンダルシア地方。
湿地帯の小さな田舎町で起きた少女連続殺人事件。
残虐な事件を解決するため、二人の刑事が捜査を始める…
というただのサスペンスかなと思ってたら、ちょっと違ってた。
確かに事件を解決していくという話ですが、それよりも人間の本質は一体どこにあるのかという問いかけの方が大きかったと思いますね。
人間は、無意識のうちに自分の偏見や思い込みで物事を見てしまう。
他人に対してもそうだ。
本質より感情が先に出てしまう。
確かに事件の答えは犯人は誰か?という一点だ。
でも、その背景や本来の意味の中にこそ本当の原因があったかもしれない。
湿地帯で起きたジメジメした事件は、まさにそんな人間のジメジメした本質に迫っていたのではないだろうか。
見終わってもずっと考えてしまった。
本当の意味での結末が一番怖いものを指している気がしてなりませんでした。
ちぶ〜的湿地帯度5
あの場所で事件は起きて欲しくない!追跡も大変だわよ…
本日紹介した映画は...
マーシュランド (2014)
LA ISLA MINIMA/MARSHLAND
- 監督 アルベルト・ロドリゲス
- あらすじは...
- 1980年、スペインのアンダルシア。湿地帯にある小さな町で、2人の少女の行方がわからなくなる。やがて彼女らは激しい拷問を加えられた果てに殺される。ベテラン刑事のフアン(ハビエル・グティエレス)とマドリードから左遷されてきたペドロ(ラウール・アレバロ)は、これまでにも似た事件が起きていたことを知る。調べを進めていくうちに、貧困、汚職、麻薬密売、小児性愛といった町と住人が抱える闇を目の当たりにするフアンたち。そんな中、新たな少女失踪事件が起きてしまう。
(Yahoo!映画より引用)