『わての血が騒ぐんじゃぁ!!』
昭和のヤクザ映画が香る。
東映のパワーがみなぎっている。
OPの東映印からテンションが上がるのに、そこから下がることはない。
なんですか、この傑作....
魂が震えるってこのことか!?
邦画も捨てたもんじゃない。
日本の映画史にも残る傑作でした。
ヤクザと並んでも、どっちがヤクザなのか分からないくらい悪に染まった刑事。
初々しくて、真っ白なハートを持った童貞刑事。
脇役も含め、とにかく俳優たちが素晴らしい。
真木よう子だけは、違和感があったけど...
役所広司は、言うまでもなく凄まじい迫力。
この人は日本の宝だ。
この映画でまさか号泣するとは思わなかった。
役所広司、大好き!である。
新米刑事がお似合いの松坂桃李も予想外に素晴らしかった。
役所広司演じる大上と捜査していくうちに、表情がどんどん変わっていく様が怖いくらいリアル。
もし、スター・ウォーズの日本版があったら絶対にアナキン・スカイウォーカーは彼に演じてほしい。
それくらい衝撃的だった。
タバコの煙は、この世の不誠実を表しているようだった。
ずっとグレーに漂う中で戦う男たち。
自分の正義を最後まで貫く。
どんな形であれ、生き残ろうと必死に生きる姿はやはりカッコいい。
正しいとか、間違っているとか...
そんなことよりも、もっと大切なことがある。
久々に心が熱く揺さぶられた。
確かに、この世は不条理で汚い。
それだけじゃないけど、それも事実。
生ぬるい映画が多い中で、こんなエキサイティングな映画をつくってくれたことに感謝。
これからは、もっともっと日本映画をたくさん見ないといけないなと思いました。
ちぶ~的役所度5
広司、マジハンパねぇ!!まだ死なないけど、役所さんが死んだらどうしようって思うくらい邦画界には彼が必要ですね!
本日紹介した映画は...
孤狼の血 (2017)