ホラー映画さえあれば!

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「新聞記者」

「新聞記者」


『言われなくても分かっている現実。』

 

 

 

デイアンドナイト』の藤井道人監督作品。

 

途方もなく真っ暗な絶望。

 

国は、一体何をしているのか。

 

コロナのせいで社会が死にかけている時に見ると余計考えさせられる。

 

最後のセリフが今も頭から離れない。

 

それでも生きなければならない。

 

それが一番の絶望。

 

 

シム・ウンギョンの役は絶対に日本人の方が良かった。

 

誰も引き受けなかった時点で日本の女優は終わっている。

 

それでもシム・ウンギョンが不自然なカタコトの日本語を話しながらしっかりと役目を果たしてくれたのが救いだ。

 

本当にもったいない。

 

でも、それこそこの映画が伝えたかったことそのものな気がする。

 

保身のために犠牲にするもの。

 

たとえ、それが悪行だとしても大切なものを守るためなら人はクズになれる。

 

自分は一体どっち側の人間か。

 

ラストの松坂桃李の表情が凄い...

 

いつの間にか彼は日本を代表する俳優になっていた。

 

 

明るい光が差さない世界。

 

この世は暗闇の中にある。

 

無表情で仕事を淡々とこなす同僚。

 

グレイで染まった職場。

 

本当の正義は何か。

 

最後まで信念の塊で輝くシム・ウンギョンが唯一の希望に見えた。

 

素晴らしい。

 

この怖さが今の現実。

 

また、いい映画を見てしまった...

 

 

 

ちぶ~的真実度5

報道で見ている真実は本物なのか不安になる。自分で手に入れた真実しか信じてはいけないということかもしれません。

 

本日紹介した映画は...

新聞記者 (2019)

監督 藤井道人   

「新聞記者」


あらすじは...
東都新聞の記者・吉岡(シム・ウンギョン)は、大学新設計画にまつわる極秘情報の匿名FAXを受け取り、調査を始める。日本人の父と韓国人の母を持ち、アメリカで育った吉岡はある思いから日本の新聞社に在職していた。かたや内閣情報調査室官僚の杉原(松坂桃李)は、国民に尽くすという信念と、現実の任務の間で葛藤する。
(Yahoo!映画より引用)