人形って怖いですよね。
昔、髪が伸びるお菊人形とかテレビで見て震えましたもの。
前に、お菊人形みたいな人形を展示している場所を見かけたんですが...
怖すぎて立ち止まれなかった....
この「コララインとボタンの魔女」は、そういう怖さとは違いますがOPから意外とグロくてお気に入り。
私、ケチだからあまりアニメ映画にお金出したくないって思ってたんですが。
これは、シネマパレ常連さんにホラー好きなら楽しめると勧められて見てみました。
こりゃ、びっくり。
本当に子供向けだろうか。
なかなかのダークな風刺。
目がボタンになっちゃったお母ちゃんは、なんだか現代の自分の子供を虐待したり愛せない母親みたいじゃないか。
いい子になれないコララインに完全同意。
これは、ただのアニメ映画じゃあ~りません。
すべてのキャラが奇抜デザイン。
どこか気持ち悪さがあって、それが見ていてクセになる。
歪さがこの世界にはぴったりなのだ。
ストーリーなんて、子供に合わせているけれど大人にも共通する題材である。
自分のことを誰も見てくれない。
みんな自分を愛していないんじゃないか。
ってどんどん疑心暗鬼になって孤立していくコラライン。
自分の理想の家族と理想の生活を求める。
もし、それが叶ったら....
と、深みにハマる。
欲望に捕らわれて、本当に大切なものが見えなくなる。
これは、この現代社会でもよくある話。
解放されたくて、麻薬に手を出したり犯罪に手を染めたり。
コララインは、大人にも強いメッセージを送ってくるのだ。
個性的なキャラに笑わされながらも、しっかりと今の自分について考えさせられる。
私は、幸せだろうか。
ないものねだりをしていないかって。
今の生活は当り前じゃないってことをどんな時も忘れちゃいけない。
予想外に学びのあるアニメ映画に、今もまだ感動しております。
ちぶ~的ボタン度5
アニメながらも、ボタンの母ちゃんは怖すぎる。あの笑顔が怖い。自分の母ちゃんの目もああなったら大変なので、大事にしようと思います。