昔は、イケメンを見かけると暇つぶしの尾行をしたものだ。
そんな立派なものでもないけれど。
一体どんな人と会うのか。
何を買いにいくのか。
人間観察ってのは面白い。
でも、この「張り込み」みたいに熱中しすぎると切なくなることもあるかもしれませんよね。
劇中のセリフで一番多かったワードは絶対「暑い」だと思う。
真夏に容疑者の元恋人を張り込むために佐賀市へGO。
鉄子にはたまらない列車のシーンはオツ。
狭く、エアコンのない車中のシーンは昭和の香り。
そして、暑そう。
私は実際にシネマパレの劇場が暑くなっている気がして、エアコンを切られたのかと店長を疑ったほどだ....
それくらいの暑苦しさ。
追う場所も追う男もアッチ~。
まさに真夏映画だったのである。
容疑者の元恋人さだ子(高峰秀子)を尾行。
女にはちょっとだらしない柚木刑事(大木実)の張り込みに笑う。
とにかく暑がる。
すぐに感情移入してしまう。
ちょっと見失ったときは、とんでもない野生のカンを働かすのだ。
なんて、すごいんだ。
時刻表見ただけで、一瞬で居所を予想できるなんてやはり凄腕なのである。
女の顔に素直に驚く。
その正体に女は納得しかないが、男性にしてみれば理解できないのかもしれない。
そこがまた面白くもあり楽しくもあった。
張り込みって深い。
と、見ただけで汗をかいてしまったちぶ~でした。
ちぶ~的張り込み度4
刑事も大変。しかし、あんなに近くで張り込んだらすぐバレそうだけどね...