うちの家の前は、少しなら家庭菜園ができそうな場所がある。
そのうち始めたいのだけれど、そもそも土を入れ替えるところから始めないといけない。
そのために、最近ちょこちょこ草むしりをしているんだけど。
見たこともない様々な雑草に遭遇する。
名前は分からないけれど、きれいな花が咲いていることもある。
きっとお隣から飛んできた胞子のせいだろうけど。
「名もなく貧しく美しく」みたいに儚いから美しいんですよね。
高峰秀子の名作シリーズを週末名画座シネマパレ(現在閉館)で見ることができた。
実話に基づいて描いた作品らしい。
この時代の話はいつだって暗い。
そう思うのは私が戦争を知らないからだろう。
耳の聞こえない夫婦。
2人の会話は手話で、セリフは字幕で流れる。
こういうハンディキャップ映画は、はっきり言って泣けるけれど好きだとは思えない。
それだけデリケートで難しい部分があると思うから。
でも、この映画はハンディキャップ映画ではなくて単純に夫婦を描いた映画としてグッとくるものがあった。
特に、電車の中での会話は思い出すだけで涙が出そうになる。
手話だからこそ、あの二人だからこそできる会話である。
セリフの一つ一つに重みがあり愛情がある。
が。
私は、二人の子供が途中からダミアン(悪魔の子)にしか見えなかった。
そりゃぁ、子供の気持ちを考えれば複雑かもしれないけれど...
夫婦が美しすぎるのでそのギャップについていけず。
そして、あの結末が強烈な印象を残す。
ちょっとここからネタバレかもしれないので、読みたくない方は飛ばしてください....
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ダミアンの登場とこの結末は完全にホラーではないでしょうか。
絶望シネマにこの映画は載ってなかったけど、載っててもおかしくないレベル。
加山雄三が憎い。
戦争が憎い。
死はすぐそこにあるという恐怖。
でも、この映画を見た後におばあちゃんが劇場を出るときに「こういう時代だったのよ。私たちはこういう時代に生きていたからよくわかる」と言って帰っていった。
なるほど、ふむふむ。
と、いろんなことを考えさせられる映画でしたね。
ちぶ~的名作度5
名作だけど、ここまで賛否両論ありそうな名作も珍しいかも!どちらにせよ高峰秀子のかわいさは今までで一番だったので見て損はありません。