解説....
核実験によって氷河の中の恐竜が蘇った。放射能を帯びた恐竜はニューヨークへ上陸、街中を恐怖に陥れる……。レイ・ブラッドベリの短編『霧笛』を下敷にした怪獣映画。人形アニメーションの特撮はレイ・ハリーハウゼンが担当。
日本の「ゴジラ」に影響を与えた白黒怪獣映画。
特撮好きにはたまらない古典映画。
当時の映像技術でなんとか創り上げた怪獣。
きっと小さい怪獣をちょっとずつ動かして撮影したのだろう。
愛らしさがすべてを寛容にする。
この時代の怪獣には未来が詰まってる。
ストーリーはストレート。
ひねりなどない。
そのまんまである。
怪獣メインなので、それ以外はもうどうでもいいのだ。
厄介なのは、恐竜だけ。
肉食なので警官をパックンチョ。
石頭なので機関銃で攻撃しても効果なし。
しかも、血液に未知の細菌が含まれているため公共の場で血が飛び散るような攻撃はできない。
空気感染する恐れまであるというのだから、危険人物ならぬ危険恐竜である。
完全に恐竜をワル扱い。
動きもスムーズじゃないし、のろい。
ちょっと凶暴なだけで、怖くはない。
よく見ればかわいい顔をしているというのに...
人間こそ血も涙もない生き物だ!と恐竜ちゃんに感情移入してしまう。
怪獣は、ただ肉を食らいたかっただけじゃないか。
肉食系だからしょうがないじゃないか。
人間だって 草食だし、肉食だ。
怪獣にとっての食料は人間。
ただそれだけの違いである。
人間の抵抗は、自然に摂理に反している。
と、思うけれど人間である私も生き続けたいのでこの抵抗は無駄でも必要だろうと納得しておく。
ちぶ~的ガオー度5
今見ればちゃっちぃ感じの怪獣ですが、当時は相当インパクトがあったと思われる。作り方も頑張りが見えて応援したくなる。