帰り道で不良少年たちがたむろしている。
それだけで相当ビビる。
どうせなら昼にたむろしてほしい。
こっちは音楽をガンガン聞いて歩いているものだから、いきなり目の前にこられた日にはビビって声を上げてしまう。
なにせ、幽霊はいると信じているのでその手の出来事には弱い。
映画は見れても実体験は絶対に無理なのだ。
頼むから、夜たむろすならコンビニの下とか明るいところでやってくれ。
「キャット・ピープルの呪い」みたいに私は屋敷に勝手に入っちゃうくらいの元気はもうないんでね。
解説.....
ロバート・ワイズ監督の処女作となったRKO製作のB級クラシックホラー。両親の愛と理解を得られない少女が、魔女の棲む館から持ち帰った指輪に願いごとをすると“見えない友だち”が現われ…。ジャック・ターナー監督作『キャット・ピープル』の続編。
両親の愛と理解を得られない少女と、死んでこの世にはいないはずの少女イレーネ。少女の前に現れたイレーネの目的とは果たして…。
宅配レンタルでもなかなか貸出にならない「キャット・ピープル」の続編。
先にこちらを見たけれど、ストーリーは大してつながっていないようなので、OK。
古典オカルトドラマ。
怖いというより悲しくて温かい。
孤独の少女と幽霊の少女。
不思議な絆が孤独を癒す。
クラシックホラーならではの味わいが心地いい。
小さいころ、必ず家の近くにあった怖い話。
子供の時はそんな場所を探検するのが楽しくてしかたなかった。
子供時代を思い出させる懐かしさでいっぱい。
近所で噂になる幽霊屋敷に惹かれる少女。
寂しさを埋めるかのよう。
そこには、無愛想な女とやたら物知りなばぁさん。
子供にとっては大好物の話を聞かされる。
ばぁさんの語りは市原悦子より迫力があって邪悪。
故に子どもだったらチビるくらいの怖さ。
大人げない。
容赦なんてしないのだ。
子供を相手に物語を聞かせるばぁさんはそれなりに楽しそうだが。
この屋敷にも秘められた秘密があった....
少女の孤独。
老女の孤独。
その娘の孤独。
愛されないことよりも無視されるほうがつらい。
信じてもらえないのは自分を全否定されているのと一緒。
空想なのか。
現実なのか。
幽霊の少女と心を通わせるところは幻想的。
不安定な心が振動して共鳴する。
大人には分からない目に見えない何か。
愛されることでやっと現実と向き合える。
幻想だとしても少女にとっては、説明のできない交流ははかけがいのない変わった形の"愛"だったに違いない。
ちぶ~的クラシックオカルト度4
今見ればありがちで普通のストーリー。それでも白黒の映像と時代ならではの味わいが感じられる古典ホラー。これだからクラシック映画はやめられないんだ。