昨日一日寒い思いをしたせいが、疲れが全くとれていない。
20代後半ともなると、冷えが体を蝕む。
しかも視界に入る人はお寒い人が多い。
ドン引いたので、体温もずっと下がりっぱなし。
目も体も毒だらけ。
最近、イケメンも見ていないし。
癒されることは滅多にない。
誰も温めてくれない。
私、ぐったり。
今の私、こんな感じにうなだれている。
かつては人気を極めたものの今では落ち目のレスラー、ランディ(ミッキー・ローク)。ある日、ステロイドの副作用のために心臓発作を起こし、レスラー生命を絶たれてしまう。家族とはうまくいかずストリッパーのキャシディ(マリサ・トメイ)にも振られ、孤独に打ちひしがれる中で、ランディは再びリングに上がる決意をする。
バカになるくらい何かに熱中したことがありますか。
命よりも捧げたい信念。
見ようによってはただのバカ。
それなのにどうしてだろう。
心を打たれる。
ここまで何かに執着したことがないからだろうか。
こうはなりたくないのに、なぜかうらやましく思う。
誰にもあるものじゃない。
その生きざまに、人間の脅威を見る。
スポーツは、華のある世界のように見えてその裏は想像を絶するものがある。
これは映画だから、オーバーかもしれないがないとは言い切れない。
選手は使い捨てであり、需要がなければ即次の選手がやってくる。
観客に求められなくなれば、自分は終わってなくとも終わってしまう。
成功すれば、名誉も金も巨大なものが手に入るが失うときは一瞬だ。
今まで吸った甘い蜜が忘れられず、落ちぶれた自分とのギャップを埋めることができない。
麻薬のように、そこから囚われて留まってしまう。
自分の居場所はそこにあると信じて疑わない。
周りを見渡すことさえできなくなるのだ。
ランディは不器用だ。
でも、それだけでここまでレスラーでいることにこだわったのではないだろう。
プロレスを愛してやまず、何を投げ打ってでもそれだけは捨てることができない。
彼にとって、プロレスは命よりも大切なものだったに違いない。
こういうと、美談に聞こえるが.....
果たしてそうだろうか。
私は、ゾっとした。
そこらへんのホラーよりも怖かった。
この男の執念が不気味に思えた。
似合わないロン毛のせいではない。
まっすぐで純粋な心ほど悪魔に近い。
”レスラー”という呪いをかけられた男。
孤独が人を追い込んでいく。
もし、彼がプロレスだけでなく”人”をきちんと愛せていたらこうはならないでしょう。
ちぶ~的リアルレスラー度5
整形でちょっと崩れた顔と役がピッタリのミッキーさん。やはりこの人は色男じゃなくなっても、スターの香りがする。