脳みそがごった返す。
レクター博士だってこんなに掻き混ぜたりしないだろう。
想像力という言葉を知っているか。
それがあるかないかではすべてが変わる。
何事にもイマジネーションがなければならない。
せめて、若干のセンスだけでもいい。
なにかかしら持っていただきたい。
みんな人間だ。
人間には限界がある。
超人は、滅多にいない。
想像力があるかないかの差は、予想以上に大きいのだ。
「アルゴ」だってそうじゃないか。
これを見て、見習っていただきたい。
あらすじは.....
1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった……。
アカデミー賞作品。
実話。
高評価。
そんな作品をあまのじゃくは、肯定したくないものである。
それなのに....
ヤラれた。
実話がエンターテーメント。
若干疲れてたので一睡はしたけども。
面白い映画はどんな時も見れるものだ。
アルゴ。
映画好きこそ見るゴン。
ジェニファー・ロペスと意味不明な恋愛をしてクソみたいな映画で共演して婚約までしたバカ男。
それも今や思い出話になるほど、このベンは別人に見える。
この人のカッコよさが今まで分からなかった。
だって、男前に見えてちょいキモじゃないか。
ちょっとってところが余計キモっ。
毛むくじゃらルックで、地味め路線の役柄は意外に合う。
そもそも華のあるポジションではなく、裏方でセンスを発揮する男なのかもしれない。
初監督。
そんな風には思えない落ち着き。
特別なことをしているわけではない。
素朴で飾らない作風。
ある意味、俳優らしくない。
監督が本業かもしれない予感。
アメリカだからこその題材。
映画が当たり前のように根付いている国だからこそ起きた。
映画へのオマージュ。
事実と映画の混在。
なんともアメリカ的で奇抜な発想。
バカバカしいことを真剣にやる。
そうやってこの国はできてきたのだと知る。
政治的な部分、歴史的背景は正直よく分からない。
疲れているのでやはりそこは端折るしかない。
どちらかというと、そういうところは置いていい。
実話なのに、エンタメに溢れている。
冒頭から引き寄せられて、その爽快な展開に目を離せなくなる。
映画って万国共通。
幻想世界が平和をもたらす。
現実は映画よりも悲惨だから。
映画の世界は自由で制限がない。
だから、人は現実にないものを映画で観ようとする。
見ている間は”映画”で生きられるから。
映画は、平和でつながっているツールの一つ。
その影では思いもよらないものが存在するかもしれない。
目に見ているものだけが”映画”だけではない。
現実もそうであるように。
まやかしは霧のように曖昧で掴めないのだから。
ちぶ~的アルアル度5
70年代ルックが超自然。なじみすぎてちょっとレトロでおしゃれな人たちに見える。あのセンスは、今でもいけるかもしんない。