ホラー映画さえあれば!

映画漬けのちぶ〜が、映画を観たら例えつまんなくても!イラスト付きで映画レビュー(ホラー寄り)をアップしてます!週末はホラー特化ブログや映画関連の記事も!

笑顔の価値、皆無「ディア・ブラザー」

笑えない。

 

面白くない。

 

それでも、愛想を振りまく。

 

作り笑いで頬は筋肉痛。

 

お前、誰だと言いたくなるくらいの別人ぶり。

 

完璧すぎて反吐が出る。

 

そのうち、超能力でも使えるようになるのではないかと思うようなパワーを消費中。

 

どんどん違う自分になっていく。

 

"煎茶"を"お煎茶"と言い始めたら危険だ。

 

今年のアカデミー賞、きっと私。

 

いただきます。

 

 

 

ないものを作れば、いつかは壊れる。

 

「ディア・ブラザー」のように、真実は暴かれてほしい。

「ディア・ブラザー」

 

あらすじは...

ベティ・アン(ヒラリー・スワンク)と兄のケニー(サム・ロックウェル)は、幼い頃から仲の良い兄妹であった。貧しい家庭で育った二人は、決して恵まれてはいなかったが、幸せな人生を歩んでいた。しかし、そんなある日、ケニーが殺人の容疑で突然逮捕されてしまう。兄の無実を信じ、何かの間違いだと必死に訴えるベティ・アン。だが、無情にも裁判でケニーには終身刑が言い渡されてしまう。この判決に当然納得のいかないベティ・アンだったが、弁護士を雇うための高額な費用を払う余裕はなく、最早どうすることもできないのだった。するとベティ・アンは、兄を救うためある決意をする。それは全てを捨てて、自身が弁護士になるという驚きのものだった....

 

 

殺人罪で服役することになった兄を助けるために、弁護士になった女性ベティ・アン・ウォーターズの半生。

 

しかも実話。

 

日本では劇場公開されずビデオスルー。

 

もったいないおばけ参上。

 

タイトルがすでに地味。

 

内容も目新しさはなく、ありきたり。

 

それでも、これは心に響く。

 

愛にはいろんな愛があるけれど。

 

無限の力を感じる愛の深さに素直に感動。

 

実話を忠実に描いた嫌味のない良作。

 

兄ケニー役、サム・ロックウェル

 

この人の危うい感じと悲壮感がピッタリ。

 

サム兄さん、いつもながらにいいポジション。

 

出過ぎず、出なさすぎず。

 

分かってらっしゃる、いいお湯加減。

 

後半の髪の薄さと悲壮感が合いすぎて心配になりましたが。

 

泣かされました、多くを語らない演技に。

 

言葉が出ないあの表情。

 

目線で語る妹への感謝の気持ち。

 

妙にリアルでずしっと心にきました。

 

ベティ・アン演じるヒラリー・スワンク

 

横綱

 

映るたびに強烈。

 

押される。

 

押し切られる。

 

後半、もう怖い。

 

愛情の迫力に引っ張られる。

 

周りの人も巻き込んでいく。

 

観客も引き込まれる。

 

ヒラリーの演技があってこその作品。

 

ベティ・アンの熱意というよりヒラリーの執着が勝ちそうな演技にやられた。

 

この女、やはり強い。

 

兄のために自分の人生を捧げる。

 

絆の深さ。

 

愛の深さがそうさせる。

 

ベティ・アンは一度も兄を疑わない。

 

絶対に犯人ではないと言い切る。

 

それ以外の答えなど知らないのだ。

 

所詮、作り物は本物には勝てない。

 

たとえ時間がかかっても揺るがない。

 

分かりきっているストーリー。

 

その安心が心地いいっていうのもいいですね。

 

 

ちぶ~的意義あり度5

DNA鑑定がもしまだ存在してなかったら....と考えるだけで恐ろしい。自分の欲のために隠ぺいする警官はもっと恐ろしい。