私の人生のバイブル本「きょうの猫村さん」
最近、6巻が出ました。
まさかのひねりなし。
猫の手も借りたいという言葉のごとく、家政婦をやっているのです。
内容は、「家政婦は見た!」のまんま猫バージョン。
素晴らしくゆるい。
個性的な絵にハマる。
何気に深いことを言ったりする。
侮れない、ねこ。
いつも読んでいて思うけど、やっぱり私に似ているねこ感性。
心の中では私も詮索でいっぱい。
口には絶対に出さないけど、「この人、きっと○○よ~」と一人で密かに思うのが楽しい。
だから、ねことおばちゃんの噂好きは仕方ないと思っている。
「ナイル殺人事件」は、恋愛沙汰ゴシップを取り入れながらの事件だったので「オリエント急行殺人事件」とはまた違った楽しさがあった。
そう。名探偵チブロも見たのである。
あらすじは...
「オリエント急行殺人事件」に続きオールスター・キャストで映画化されたアガサ・クリスティのミステリ。原作は『ナイルに死す』。
美貌と聡明さを兼ね備えた上、つい最近莫大な遺産を相続したリネット・リッジウェイ(ロイス・チャイルズ)は、親友ジャクリーン(ミア・ファロー)の婚約者サイモン(サイモン・マッコーキンデール)と突然婚約をし、人目を避けてエジプトへハネムーンに旅立った。しかし豪華客船カルナーク号には、彼女に何らかの利害関係や遺恨、ないし敵意を抱いている者たちが勢揃いしていた……
冒頭は、2時間サスペンス並みの恋愛沙汰から始まる。
事件の香りがプンプンしますぞ。
殺人ってのは、大体金か男女のしがらみと決まっとる。
分かっちゃいるけど、やめられない。
サスペンスの原点が詰まっておるのだ。
今見ても、楽しめる。
斬新さがなくても、「やっぱり!」って言いたくなる展開ってワクワクしちゃう。
「オリエント急行殺人事件」と大きく違うのは、ポアロ役がピーター・ユスティノフってとこ。
私も、元々この人がずっと演じていると思ってた。
今作で人気を博し、6本ほどポアロ役を演じたらしい。
原作では小柄らしいが、ピーターは結構巨漢。
真ん丸で転がりそう。
でも、その風貌から漂う温厚さと推理をするときの鋭さのギャップが魅力。
たまらなく好きなキャラは、ミア・ファローが演じたジャクリーン。
ホラー女、参上。
この時代からストーカーはいました。
どこまででも追いかけてくるその執念深さがぴったりなミア。
幸薄女優。
途中、「サイモンの子供を身ごもったの...」と言うのではないのかと期待してしまった。
オカルト女優、万歳。
ジェーン・バーキンも出演しているのだが、結構地味。
同じく地味めだったオリヴィア・ハッセー。
でも、綺麗。
儚い美しさ。
ジェーンがビッチなら、オリヴィアは清純。
今回もお化けキャラがいた。
しかも2人。
アガさんは、ばばぁがお好き。
お化け老婦人の付き添いのバウァーズを演じたマギー・スミスの毒舌ぶりに笑った。
時々、自分に見える錯覚。
年をとったらああなりそう....
年はとりたくない。
ハッキリ言うと、前作よりは結末もトリックも驚かなかった。
もしかして....を当てるのを楽しんだ方がいいかもしれない。
恋愛沙汰が入ると陳腐になる。
私は、そこが好きだけど。
今回の事件は、なかなかハードなトリックであった。
そしてアクティブ。
ちょっとツッコミたい。
でも、アガさんはそこがいい。
本当の犯人は、アガさんじゃ。
罪。
なんか見ちゃう罪。
求刑。
次回作も見るべし。
これにて一件落着。
ちぶ~的名推理度5
名探偵チブロは、中盤で犯人が分かりましたぞ!恋愛ゴシップならお任せあれ!