趣味は映画です。
と、答える人は結構いる。
特にホラー映画が大好きです。
という、女子はほとんどいない。
仲間を探すのが大変です。
映画は一人で見るし、趣味としてはつながりがないようにみえる。
でも、人だけじゃないんです。
趣味で得られるのは。
世界が変わるんです。
趣味から自分を見出したり、形成されたり。
生きるルーツ。
なければ自分を見失う。
特につらい時、自分には映画があってよかったと思うんです。
映画は、自分の世界のほかにもう一つの世界へ行けるから。
「幸せのパズル」を見て、映画にどっぷりハマっていったあの時を思い出しました。
あらすじは....
家族の幸せが生きがいの専業主婦マリア(マリア・オネット)は、50歳の誕生日の贈り物がきっかけでジグソーパズルに思いがけない才能を発揮。富豪の独身紳士ロベルト(アルトゥーロ・ゴッツ)にその才能を認められ、一緒にパズル大会の世界選手権出場を目指すことになる。マリアは家族に内緒でロベルトの家に通い、ゲームの規則を学んでいくが……。
アルゼンチンの映画は静かで淡々としている。
フランスとはまた違うゆるさがある。
眠くなりそうなペースで展開していくけど。
その静かなる微妙な変化が愛しく描かれる。
映画の中で使われる音がかわいくて、癒される。
主人公の感情にぴったりと寄り添ってくれる。
全体的に分かりにくいように思えるが、そこがアルゼンチンらしさということで。
アルゼンチンの夫婦って50歳になってもこんなにラブラブなのか。
あの年になっても女性としてのプライドを持ち続けている。
そこが、結構びっくり。
日本人には信じられない夫婦。
拝みたくなる。
それだけ愛されてれば、もういいだろうと思うのはお国柄なのか。
女性は家庭を守るというスタイル日本と似ているかもしれない。
だから、つい....
わかりますよ、セニョーラ(奥さん)と言いたくなる。
この専業主婦を演じたマリア・オネット。
表情から感情を読み取りにくいんだけど、そこがいい。
ちょっとおとぼけた感じで。
新しい世界に踏み入れていく様が、なんだかリアル。
こうやって旦那にはわからないように、セニョーラは進んでいくんです。
セニョーラを縛り続けても、それはそれで逆効果ですよ。
生きがいをみつけたら、見た目で隠しても、今までとはもう違う。
新しい自分をみつけてしまったら....
まるで、禁断の果実のよう。
あのラストが物語っている意味とはそういうことかもしれません。
主人公がハマるのは、パズルだけど。
それは、いったい何を表現したかったのか。
人生は、バラバラになったパズルのピースをはめていくようだと言いたかったのか。
もしくは、ピースを決まった場所にただはめていくだけが人生じゃないと言いたかったのか。
どちらともとれる。
人生なんでもあり。
それも人生。
あのラテンな音楽が、教えてくれている気がします。
ちぶ~的どら息子度5
私が親なら、女にうつつを抜かして、旅行に行こうとした時点で金は没収するでしょう。