「公正な判断?未成年の罪は本当に本人だけの罪なのか?...」
⭐️作品情報
本日のドラマ🎞️※作品情報はあらすじまでFilmarks引用
鑑賞媒体:Netflix
未成年裁判(2022年製作のドラマ)
소년심판/Juvenile Justice
公開日:2022年02月25日
製作国:韓国
再生時間:全10話 各60分程度
キャスト
キム・ムヨル
イ・ソンミン
イ・ジョンウン
⭐️ちぶ〜的評価
🐽🐽🐽🐽4ブヒ(セレブちぶ〜)
⭐️あらすじは...
未成年犯罪への嫌悪を抱きながら、正義と処罰に対する信念を貫く冷静沈着な少年部の判事。その仕事は、複雑な事件と向き合い、罪を犯した若者に審判を下すこと。
⭐️大筋の結末はこうなる!※ネタバレあり※
ドラマなので事件を解決しながら進んでいく構成のため、結末とメインキャラのみのネタバレにしたいと思います。
ヘビーだと思って敬遠されている方にもぜひ観て欲しいので!
大筋だけを紹介します。
・シム判事の結末
シム・ウンソク(キム・ヘス)は最初からずっと冷たい雰囲気。
少年事件を扱う判事としては、少年を更生へ導くというより裁いてやりたい!
といった感じ。
なぜ、こんなにも不良少年や少女たちを恨んでいるのか...
最初から彼女の過去に何かあると思っていましたが...
やはり、その過去は壮絶でした。
実は昔、結婚していて息子もいた。
ある日、屋上からレンガ落としをして遊んでいた少年たちによりそのレンガが自分の息子に直撃し失ってしまう。
それなのに、裁判は3分で終わり少年たちはまだ幼かったため無罪。
そのせいで、夫婦仲も崩壊し離婚。
彼女が「家族は捨てた」と言うセリフがありましたが、過去に蓋をしたかったということでしょう。
このエピソードは、最後のエピソードになっており最も心を打たれる内容だった。
しかも、その無罪になった少年たちが性暴行事件を起こし自分が担当の判事になる。
当たり前だが、自分の子供を殺した少年たちを正く裁きたいという執着した思いから暴走してしまう。
結局、自分の息子の裁判を担当していた意地悪な上司であるナ・グニ部長判事(イ・ジョンウン)と衝突。
彼女により担当を外されるが、「裁判官としての使命はなんなのか?」と、彼女の判決結果の過ち(自分の息子の裁判判決)を指摘しナ判事に正義を問います。
今まで、更生に裁くため無感情で裁判に立つことが自分の正義だと思っていたナ判事ですがシム判事に問われたことで今までの自分の愚かさに気づき少年事件の裁判も公正な判決を下し刑事事件にすることになった。
シム判事は、懲罰の審議にかけられるが前の部長判事であるカン・ウォンジュン(イ・ソンミン)が裏でナ判事に働きかけ彼女の将来を潰さないようにと助言していたこともあり難を逃れる。
(なんらかのちょっとした罰はあったかもだけどねw)
ラストは、また裁判のシーンが流れ新たな事件に向き合う姿が映されました。
・部長〜!!
後半に後任の部長判事がやってくる。
そのおばちゃんが、なかなかの曲者なんだけど...
そもそも後任の判事は、最初のカン部長判事(イ・ソンミン)があんなことを起こさなければ来なかったわけで...
個人的には最初のカン部長判事の方が好きだった。
昭和気質で、最初はパワハラじゃんって思ってたけど...
実はシム判事と同僚で相棒的立ち位置でもあるチャ・テジュ判事(キム・ムヨル)を更生させた判事だったのです。
そもそもチャ判事が少年時代、不良少年だったとは全然思えないくらいの風貌なんですけどねw
カン判事は、自分が担当した裁判の日記を全てつけているほど少年犯罪に熱心で社会を変えようと政治家になろうとしてまで誠実に向き合っていた。
それなのに、息子のカンニング事件で自分を見失ってしまうんですよ〜。
あの時は「あちゃ〜」って言いたくなったし、残念でならなかった。
でも、それが人間ですよね?
息子を守りたい、いや、自分を守りたい!
愚かだと思うけど、それが人間の本心。
一つの嘘が大きな嘘に膨れ上がる...
カン判事が堕ちていくシーンは、恐怖すら感じました。
そんなカン判事に対しても冷静に罪を認めるよう促すシム判事はかっこよかったなぁ。
例え、恨まれたとしても真実に向き合ってもらう。
本当はそれが愛情ですからね。
それをカン判事もよく分かっていたからこその最後のアシスト!
私、すごい泣いちゃいましたよ〜!!
何気に、シム判事よりもカン判事が一番好きだったかもしれませんw
⭐️少年犯罪を裁く難しさ(ネタバレなし)
少年犯罪(しょうねんはんざい)とは、法律上の未成年者(日本では20歳未満)が行う犯罪行為のこと。
これには、暴力、窃盗、詐欺、性犯罪、薬物関連犯罪などさまざまな犯罪を指しますね。
日本でも韓国でも同じですが、未成年か成人かというボーダーラインは決して年齢だけで測れることじゃない。
だからこそ少年犯罪を扱うことは難しいことです。
日本の少年法は、特別な法律に基づいて未成年者が犯した罪に対して適切な処遇を与え、更生を促進すること。
更生が目的だから、警察や検察による捜査を受けた後、家庭裁判所での審判を受けることが多い。
家庭裁判所では、少年の更生可能性や生活環境を考慮しながら、教育的な措置や保護観察などの処遇が決定することが一般的。
このドラマの未成年たちのように、本当は極悪人だったとしても明確な証拠がなければなかなか成人と同様に罪を与えることはできない。
そこが最も難しいところ。
確かに、年齢は若いわけだから更生の余地はあると考えることも理解はできますが...
ドラマを見終わっても、ずっとその難しさについて考えてしまってますね。
⭐️正しい正義とは?(ネタバレなし)
この映画に恋愛とか綺麗事は一切なし!
自分の辛い過去を抱えながらも、常に冷静で真っ直ぐに正義を貫く判事の物語です。
特に主演のキム・ヘスが素晴らしかった!
私の今までのイメージだとセクシーな女って感じで...
「コインロッカーの女」ではやばい女だったw
それくらい、いつもダイナミックな役が多い。
今回の役は、今まで見たことのない役柄で繊細で難しい役だったと思う。
でも、いつも真っ直ぐ正義を見つめようとする姿はクールで本当にかっこよかった。
ハマり役でしたね〜。
彼女の演技力がこの作品を高貴なものにしていると言っても過言ではない!
私は、正直タイトルからも重い題材だったので...
ここまでハマるとは思っていなかった!
2話くらいで離脱しそうになった途端、急に加速しましたよね!
ネタバレしたエピソードは後半で中心的に描かれますが、前半の事件のエピソードも濃厚で見応えがあります!
全部ネタバレすると観る意味なくなると思って、メインしか書いてません。
全10話で、続編もないので見やすいと思います。
お盆休みが長い人はぜひ、見てみてはいかがでしょうか?
私は、嗚咽してしまいましたよw