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宮部みゆき原作「模倣犯」の台湾版Netflixドラマ!「模仿犯」

「模仿犯」


普段、私はNetflixでドラマは視聴しません。

なぜなら、時間がないから!(笑)

ドラマにハマってしまうと映画が観れない...

手をつけないようにずっと我慢してた。

でも、ついに気になって1話だけと思ってみたこの「模仿犯」にヤラれただよ...

ネタバレもありで語りたいと思います!

※本日はドラマレビューのためお絵描きはお休みです。

⭐️作品情報

本日の映画🎞️※Filmarks引用 

鑑賞媒体:Netflix

模仿犯(2023年製作のドラマ)
模仿犯/Copycat Killer

製作国:台湾

全10話

原作 宮部みゆき
キャスト
ウー・カンレン

アリス・クー

ルビー・リン

トゥオ・ツォンホァ

ジャック・ヤオ

フェンディ・ファン

キャミ―・チャン

シア・トンハン

⭐️ちぶ〜的評価

🐽🐽🐽🐽4ブヒ(セレブちぶ〜)

⭐️ちぶ〜的おぼろげなあらすじ…

原作は宮部みゆきの「模倣犯」。

ある日発見された箱に入っていた切断された人間の手。これをきっかけに事件が動き出す。堅物の検事、事件を必死に追いかける記者、ベテランの刑事たち...が一つの事件に密接に関わっていく。

⭐️原作はあの「模倣犯」!

私の中の「模倣犯」は、中居正広の方です。

原作の本はいまだに読んでいない(笑)

日本映画版の「模倣犯」は...

東京で起こる連続殺人事件。

その犯人は、マスコミを利用して犯行声明を送りつけ、警察を挑発し続ける。

事件を追う刑事たちは、次第に犯人の巧妙な罠に引き込まれて...といった感じでした。

マスコミの力を利用し、視聴者をどんどん取り込んでいくという設定は当時は斬新で恐ろしかった。

今はこの手の作品は溢れてますが、その走りといってもいいでしょうね。

アイドルのSMAPとして大活躍していた中居正広がピースの役ということで話題を呼びました。

ラストのあのシーンもびっくりしましたねぇ。

まぁ、あれには賛否両論あったらしいけど(笑)

⭐️日本版と台湾版の違いは?

日本版と台湾版は、はっきり言って似ているところがほとんどないと言ってもいいのではないでしょうか。

舞台も国自体が違うので、異なる文化で描かれます。

原作は読んだことありませんが、原作ともそこまで似ていないように思います。

そもそも原作から、台湾版は独自のストーリー展開を目指したようなので違って当然かもしれません。

っていうか、原作は「模倣犯」となっているけど言われなければ分からないかも?

それくらい「模倣犯」要素は少なめです。

でも、残酷さは想像以上でしたのでお気をつけあれ(笑)

⭐️そもそも”模倣犯”ってどういう意味?

模倣犯」とは、他の犯罪を模倣して同じような手口で犯行を行う犯罪者のこと。

読んで字のごとくですが(笑)

模倣:他の犯罪の手口や行動を真似ること。
犯人:実際に犯罪を行う人。
模倣犯」は、元の犯罪の手口やスタイルに影響を受け、それを模倣することで自らの犯罪を実行する人物のこと。

なので...

多くの場合、元の犯罪がメディアで大々的に報じられることで、模倣犯がその手口を知り、それを真似することで自分の犯行を成功させようする。

要は、それで自分の存在価値を世間に知らしめたいというか...

ドラマでもそこはちゃんと触れてましたが。

模倣犯が出てくるという現象は、メディアが犯罪を報じる際に注意が必要であることを示す一例ですよね。

模倣犯が増えることで、社会にさらなる危険をもたらす可能性もある。

今はインフルエンサーとかYouTuberとか、SNSで自分を表現する術があるからそういう意味では承認欲求を互換できている部分も社会にはあるかなとは思いますが...

模倣犯になってしまう人は、SNSがあってもなくても同じ末路を辿るでしょうね。

⭐️ネタバレあり!の結末からの考察

なぜネタバレなのかというと...

話したいことはネタバレしないと一切話せないからですw w

こういう作品って、絶対にオチを知らない方が楽しめますからね。

これから視聴しようとしている人は避けてください!

結末は...

事件は解決し、最終的に犯人は捕まります。

でも、主人公の元恋人は復縁を約束した直接殺される。

怒りを制御できなくなった主人公は犯人わ殺しかけ、服役するはめになり検事はできなくなる。

が、服役中に犯人逮捕に協力したことで服役後は弁護士として復帰する…

というでハッピーエンドではない!

あまりにも闇堕ちしていくのでホラー並に絶望しました(笑)

が、私はそこが楽しかったです(笑)

もう少し詳しくいうと…

 

【犯人】

後半になってから存在感を示す、ジャック・ヤオ演じるTVリポーターのチェン・ホーピン。

動機は、結局自分が大好きで誇示したかったから。

愛されたかったのね。

前半で絶対に犯人だろうと(半分犯人だけど)思ってたイケメンDJ(フェンディ・ファン)は後半死亡。

ただ犯人チェンに利用されてただけ。

ちょっと、お母さんの毒親っぷりもひどくて可哀想だったなぁ。

元恋人の弟はただの友達だっただけでいいやつ。

あんなに疑われて可哀想だった。

 

【オチ】

主人公の検事グォ・シャオチ(ウー・カンレン)が元恋人と復縁を約束した直後に殺される。

で、そこから嫌な展開が予想できたけど...

映画「セブン」と似てる。

禁断の一線を超えて犯人に復讐しかけて、殺しきれず自分が逮捕される。

結局、正義という一線は正しさとかじゃない!

自分の価値観から生まれるものなんだということですね。

ずっとヤバそうだった主人公のグォ…

だから、ストレスって適度に発散しないとダメなんだよと思いました。

 

後半は、本当にそのまま直下していくのがすごいんだよ...

全く救いがない!!w

ラストはいい話風で終わるけど、途中の性暴行のシーンとかもエグかったから消化はゼロよ!!

これ、ホラーだからw

刑事も娘を誘拐されて、犯人殺しに行って〜とか...

全員見事に踏み外すんですよ。

でも、そうだよね?

ってなる。

自分の大切な人があんなことをされたら、制御なんて効かない。

効かねぇよ。

復讐しようとして当然なの。

人間だから。

このドラマの凄いところは、全ての立場から人間の愚かさを描いているところ。

被害者、加害者、マスコミ、刑事、検事...

それぞれの正義は正しいという基準はない。

唯一、被害者のじぃさんが神様みたいで出てる度に拝んでしまった。

正解があるとしたら、あのじぃさんの思想。

罪を憎んで人を憎まず。

憎しみは何も生まない。

他人に感謝を忘れず、小さな幸せを大切にして生きる…

うん、それな!

⭐️テレ東でも「模倣犯」をドラマ化してた!

模倣犯

調べるまで全く知りませんでしたが、2016年に2夜連続放送でドラマスペシャルとして放送してようです。

キャストは意外と豪華で...

中谷美紀

坂口健太郎

等々が出演していたようです。
しかも、ピースが坂口健太郎!!
ちょっと気になりますねぇ。
観たいと思ったけど、レンタルにも配信でも見つけられなかった!
このドラマはそこそこ人気が出たので、もしかしたらまた単発ドラマとかでやるかもしれないし…
わずかな期待をして待とうかと思いますね。

⭐️SNSで承認欲求を満たす?

この作品は、今で言う承認欲求満たしたい男子の暴走物語。
今はSNSがあって、承認欲求を形にできます。
いいねとかコメントで。
でも、それってどうなんでしょう?
見えない方がいいこともある。
もっと欲しい!
ってなると、この犯人と一緒の結末が待っている。
だから現実で、ある程度満たしておかないと危険。
不特定多数じゃなくて、触れられる・目の前にいる人間ときちんと関わっておく。
自分という人間を知ってもらう努力は、SNSの前に現実でしておくべきです!
どちらかに偏らないように。
なんでもバランスなんですよ!
私もブログをやって真面目に頑張りすぎるとアクセス数が気になりがちだけど…
それがイコール自分への評価だと思わないようにしてます。
ホラー要素強めでしたが、様々な立場になって考えさせられる濃厚なスリラーでした。
ツッコミ入れたくなるところもあったし、荒削りではあったけど…
見て損はないでしょう!
 
それでは、日曜日を楽しみましょ!
バイバイぶ〜!