最近、思う。
普通の生活って?
普通の人生って?
意外と普通の意味って難しい。
その結婚して子供を産んで家を建てて.....?
それが普通って誰が決めたんだろう。
時代と共に、生活の基準だって変わっていくのに。
なんて思ってたときに、この「この世界の片隅に」を見て衝撃を受けてしまった。
そもそも、私の普通はとっても幸せな普通だったんだと...
反戦映画はたくさんある。
中でも私が一番トラウマになってしまったのは「火垂るの墓」だけど。
これは、それとは違って本当に普通の生活を送っていた少女の話だった。
当時の結婚、生活、戦争のこと。
彼女にとってはそれが当たり前にあった時代。
もし、自分がその時代に生きていたら...
と、思うと想像すらできないほどに怖くなった。
死が当たり前に身近にある。
お金も食料もない中、過酷な環境で家族が協力し合い支え合っている。
それ以外は全くよくある昔の家族の風景。
だからこそ、余計に戦争の恐ろしさがじわじわとしみ込んでくる。
家族のために必死に生きる姿にじ~んときて感動して。
マイペースなすずさんのペースに、つい戦争のことなど忘れそうになるのに....
やっぱり、人間はその運命を選ぶことはできない。
与えられてしまったその場所で人生を精一杯生きることしかできない。
なんて不条理な世界なんだ。
と、思いながらそれでもその怒りをぶつけられる場所がないという歯がゆさがきっとあったのではないだろうか。
今の時代にはない人間の温かみを感じられる素晴らしい作品。
日本のアニメは今、ここまで来ているのかと驚くばかり。
この世界の片隅に、まだ同じように戦争で苦しんでいる人がいる。
この物語は過去の物語ではなく今も続いている悲劇であることを決して忘れてはならないのです。
ちぶ~的すずさん度5
声がのんちゃんだなんて信じられない!言われなければ気づかないレベル。なぜ、彼女がもっと称賛されないのか不思議でしょうがない。