『これがリアル階級社会だ!』
目覚めたら、プラットフォーム。
上から食事が毎日降りてくる。
各層には二人いるシステム。
なぜ、ここにいるのか。
目的は一体何なのか。
一ヶ月ごとにどこかの階層へ移動する。
でも、その階層になる理由は分からない。
下に行けば行くほど、食事は残っていない。
生きていくためには、弱肉強食で…
という設定が最高。
どうすれば全員が救われるのか。
このリアル階級社会で生き抜いていく男を見ながらものすごく考える。
世界平和につながるヒントもこの原理と一緒じゃないか?って。
人間はどこまでも強欲。
生きるためには、結局自分が一番になってしまう。
剥き出しになった欲求はまさに人間の本性。
生きるためには何でもする!っていうホラー描写が普通に怖かった…
リアルな世界でも、社会はいつだって階級社会であり差別社会だ。
上は下を見下し、自分たちで手に入るものを下へ分け与えることをしない。
自分さえ良ければそれでいいというのが本音。
他人のことを考え、その欲望を抑制すれば全員が幸せになれるのに…
戦争だってなくなるかもしれないのに。
それができないのが人間なのかと思うと本当に愚か。
そんな社会に絶望しながらも、希望を捨てないところも人間らしさだと思う。
久々に考えさせられた映画だった。
どうやら万人受けはしない作品みたいだけど…
私は傑作だと思う。
生ぬるさも綺麗ごともない。
まさに残酷な現代社会そのもの。
真のホラー映画と言ってもいいかもしれません。
ちぶ〜的階級度5
どの階級に行くかを誰が判断しているのか。もし、意味もなくランダムなら余計に恐ろしい…
本日紹介した映画は…
プラットフォーム (2019)
EL HOYO/THE PLATFORM