1982年のジョン・カーペンター監督作品「遊星からの物体X」 の元ネタ。
リメイク版の方が有名すぎてオリジナルを知らない人も多いかと思う。
50年代のSF古典映画としてみればいい味わい。
ドバっもネバっもないけれど、この味わいを楽しんでこそ本物のSFファンなんでしょう。
......多分。
謎の物体を発見する。
そして安易に発掘してしまう。
世紀の大発見。
物体Xとの遭遇。
怖ろしく不気味な出来事....なはずである。
少なくともリメイク版はそうだった。
が、そのイメージからこれを見るとズッコケるだろう。
人間って本当の危機に直面したときって意外とこうなるかもしれないけど。
慌てすぎてミスを連発。
サザエさんよりひどい。
シュールすぎる会話。
この緊張感のなさに私は安心さえ感じた。
そして、出会うまでが長い。
さすがに「野菜人間じゃね?」とか「人参の親戚じゃね?」とか言い始めたときは笑うしかなかった。
いったいどこで怖がればいいのかもわからない。
もちろん登場してもその戸惑いは続く。
......マジか。
と、つい最近の口癖が出る。
おっさん.....
はげた おっさん.....
頑張ってるわな....
............もう、やめてあげて!と人間たちの方が怪物に見えた。
弱いものいじめはいかん。
このオリジナルで「遊星からの物体X」 を作り上げたジョン・カーペンター監督は、本当に天才だ。
それがよくわかるほのぼのSF映画。
怪物のためにもよい子のみんなは人参は残さず食べましょうね。
あ、こんなブログを子供が見てるわけないか....
ちぶ~的物体X度5
宇宙人というよりフランケンシュタイン?これは一体何?という戸惑いもあっという間のラストで流れるでしょう。