田舎で一番多いドコモ。
昔は、家に帰ったら携帯が通じなくなるという子がクラスに一人は必ずいたものだ。
そんな子は絶対にドコモなのだ。
ドコモの電波はハンパない。
他の携帯会社は通じなくてもドコモだけは電波が入ったりする。
今はそんなことはなくなってきただろうが、その名残のせいなのか秋田人はドコモ率が高い気がする。
私はドコモじゃないので何かと不便。
えりすぐりのエリートが集結した神奈川県警大黒署特殊捜査課の刑事たちは、横浜を拠点とする犯罪組織「レッドヴィーナス」を追っていた。彼らをあと一歩のところまで追い詰めるも、わなに掛かり特殊なガスによって、何と刑事たちは子どもになってしまう。ところが本庁からの指示は、捜査を継続するようにとのことで、デカ長(鈴木福)らは引き続き捜査に当たっていた。そんな中、レッドヴィーナスから近日来日するカゾキスタン大統領を暗殺するという予告があり……。
どうしてこんなにも福田雄一作品は面白いのか。
きっと私のツボであって万人受けではない気がする。
作りこませない演技に愛しきパロディをふりかけられる。
きっと福田監督は生粋のテレビっ子なのだ。
ドラマ愛が溢れ映画をも飲み込む。
この監督にとってはくだらないという言葉が最高の褒め言葉に違いない。
元々はテレビドラマ。
今流行りのテレビドラマを映画化。
テレビドラマをまったく知らなくても見れる便利な劇場版である。
私もテレビドラマ版は一度も見たことがない。
が、福君がアメリカのよくわからないところで最優秀主演男優賞を受賞したので見てみた。
正直、全く期待していなかったのでびっくり。
別に映画にする必要はなかっただろうが、見て損する映画でもない。
福田監督お得意のゆるさ満点。
「太陽にほえろ!」を彷彿させるセリフと演出の数々。
た、たまらん。
これは子供ではなく大人向き。
コドモっぽいと思ってバカにしていた。
渋い。
これを子供にやらせるから滑稽に見えて楽しい。
ブラインドに手をかける。
夕日が目に染みる。
眉間のしわに表れる苦悶。
取り調べはかつ丼で。
女には弱い男たちと男勝りの女。
見た目は子供でもデカとしての誇りはそのまま。
刑事ドラマで育ってきた年代にはたまらない定番ばかり。
レトロな哀愁をコドモたちが背負う。
正義はいつの時代も変わらない。
そして、子供の頃に見たテレビドラマは今も変わらずに心に残っているのだ。
ちぶ~的ナベさん度5
デカ長を演じた福君よりもなべさんを演じた鏑木海智君の安定した演技に驚愕!助演男優賞をあげるべきである。