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J賞を引く女「死体を売る男」

なんだかクジ運がよろしくない。

 

一回600円に値上がりしたりラっくじを2回引いてJ賞しか当たらない...

 

もうやる気力がなくなった。

 

でも、かわいいんだ。

 

パソコンの近くにおいて飾っておこう。

 

クマはあたいの癒しだっ。

 



「死体を売る男」は死体なので癒されるところは皆無ですな。

死体を売る男

 

 
解説....

ウエスト・サイド物語』をはじめ多くの傑作を残した巨匠、ロバート・ワイズ監督の出世作となったRKO製作のB級クラシックホラー。『フランケンシュタイン』のボリス・カーロフと『魔人ドラキュラ』のベラ・ルゴシという2大ホラー俳優が共演。




医学研究のための死体調達。
 
医学の発達か死体の価値か。
 
この前見た「バーク アンド ヘア 」 とは違って大真面目。
 
どんどん自分の手まで悪に染まっていってしまう男とそのおかげで助かる患者。
 
人を助けたいという追及が悪魔の囁きに耳を傾けることになる。
 
古典ホラーだが、丁寧なつくり。
 
俳優の鬼気迫る演技は実に不気味である。
 




医者はみんな善人だ。
 
と、思ったら大間違い。
 
人を助けたいという奉仕の精神がただの欲になってしまったらエゴ以外のなにものでもない。
 
まぁ、医者は職業であってボランティアではないけれど。
 
人の命を助けるために、死体を手に入れる。
 
一つの命を犠牲にして大勢の命を救う。
 
それは効率的なのか、非情なのか。
 
何かを成し遂げるにはやはり犠牲が伴うということだろうか。
 
"進歩"というものの恐ろしさを訴えている題材である。
 
倫理という問題は非常に難しい。
 
映画でもそれが表れていると思う。
 
性描写がきわどいものや青少年にふさわしくない言葉が使われている映画は年齢制限がかかる。
 
また、海外作品が日本に流通するにあたって日本の映画倫理の規定にひっかかるとモザイクがかけられたり。
 
が、この定義はとてもグレイだ。
 
作品の中でたとえ 裸が映っても裸の扱いが作品にとって必須のものであったり芸術の一部だとしたらそれに制限をかけるのは正しいのだろうか。
 
逆に、年齢制限がかかってないもので未成年にふさわしくない作品だって少なくない。
 
結局は人が考えた倫理。
 
どうしても正確さには欠ける部分が出てくる。
 
人間は完全な倫理を理解できない。
 
人間の存在自体すら説明のつかない領域にいる。
 
死体だからという理由で、死体を乱用する。
 
それは、医学の進歩という理由で許させる範囲なのか。
 
たとえ、死体でも残り続ける尊厳を否定してはならないと思う。
 
だからと言ってその分救われない命があってもいいというわけでもない。
 
これは決して出口の見えない犠牲の伴う偉業であり愚行だ。

ちぶ~的怪奇度5ダウンダウンダウンダウンダウン

堕落していく名医がどんどん怖くなる。救われる命すら奇妙に思える。白黒だからこそシンプルな怖さがある。