今までの職場は電話応対が多かった。
何気に大変な業務。
会社のことをなんでも知っていないと電話はとれない。
慣れても突拍子もないことを聞かれ困惑したりするものだ。
今の職場。
外部からの電話、ほぼ皆無。
こんなことってあるんですね。
かかってくるのは同じ会社の人だけ。
なんて幸せなんだ。
自分の仕事だけに集中すればいいだけだから気楽。
初めて電話が味方に思えている。
「恐怖ノ黒電話」みたいに電話ってそもそも恐怖アイテムなんですよね、実生活でも。
あらすじは....
離婚し、環境を変えようとマリー(ラシェル・ルフェーブル)が引っ越してきたアパートには、すでに回線の繋がった古い黒電話が据え付けてあった。黒電話からの謎の人物の連絡、続発する怪事件…。
タイトルのせいなのか、思いっきりB級映画&駄作な香り。
しかし、調べてみたら監督は度肝を抜かれた「dot the i ドット・ジ・アイ」のマシュー・パークヒル。
つまらないわけがない。
普通なわけがない。
ツッコみどころは多いが、そこはご愛嬌。
侮るな。
タイトルが胡散臭くても、れっきとした良作ホラーです。
最初は、時代設定が分からず困惑。
引っ越した先になぜか不自然に黒電話がある。
日本で言うと、昭和時代なのかと考える。
だが、どうも現代っぽい。
携帯も使ったりするしね。
主人公も最初から黒電話があることを全く気に留めていないので、みているこちらもツッコミにくい。
異常なくらい鈍感か、新しい電話も買えないくらい貧乏なのかもしれない。
私だったら、速攻ナンバーディスプレイ搭載の電話に変える。
黒電話アイテムは、なかなかいい。
不気味で得体が知れなくて。
どこにつながっているのか、線を辿っても分からないのだ。
どうしてそれを惹きつけたのか。
声だけしか聞こえないその向こう側の世界。
顔が見えないからこそ悪意が見える。
本当に怖ろしいは黒電話にかけてくる相手じゃない。
変わりゆく、一瞬の心と決断。
"今"は、必然でも偶然でもないことに震える。
古めかしい黒電話が鳴る。
その電話はとってはいけない。
とってしまったら、もうあなたは虜になる。
その電話は"切る"ことができない恐怖ノ電話なのです。
ちぶ~的ルンルン度5
電話はリンリン。気持ちはルンルン。こういうの大好き。めっけものホラー。黒電話を壊そうとしない従順な主人公に感謝。