霊感がないから見れるんです、ホラー。
怖がりだけど、気になるからつい見ちゃう。
目に見えないものってなんだかんだ言って好きなんでしょうね、人間って。
UFOとか幽霊とか。
見える人と見えない人がいるのが不思議。
シックスセンスが発達してるかしてないかの差ですかね。
「マーターズ」は、死の直前に見えるものが知りたくて人体実験&拷問をするという話ですが。
あらすじは....
1970年代のフランス、何者かに拉致監禁され、長期にわたり虐待を受け続けた少女リュシー(ジェシー・パム)は自力で逃げ出し、傷だらけの状態で発見される。養護施設に収容された彼女は心を閉ざしていたが、同年代の少女アンナ(エリカ・スコット)にだけは心を許していた。15年後、リュシー(ミレーヌ・ジャンパノイ)は自分を監禁した相手を発見し、猟銃を手に犯人宅を訪れる。
この落ち武者女は、イカしてました!(いろんな意味で)が見どころですが。
フレンチホラーってエグいですわ~。
見せないでほしいところをガンガン見せてきます。
以前、見た「屋敷女」。
2,3日引きずりました。
それだけ、内容もよくてグロすぎてモザイクがかかっているくらいの映画だったからです。
「マーターズ」もそのくらいすごいものだと思ってましたが....
確かに、拷問シーンやグロさは「屋敷女」を目指して頑張ってます。
でも、肝心のストーリー。
「屋敷女」の何が残酷かっていうと、共感できちゃうところがあるからです。
殺人鬼が完全に悪者なはずなのに、憎み切れない。
めっちゃ切なく哀しい気分にさせられる。
見てるこっちも罪悪感を感じるような。
だから精神的にくるんです。
これは、結局。
実験の首謀者であるマドモアゼル....
というかマドモアゼルと言われる時点で冷めるんですけど。
アンナが見たものが大したことなかったからああなったとしか思えない。
まさかのブン投げラスト。
そもそもそんなこと、ここまでして見て何になるんだよって。
結末に対する説得力がなし。
冒頭の殺人シーンとか、主役のエキゾチック美女たちのレズっぽい感じはよかったのに。
中盤からおかしなことに。
とにかく、美女が逃げない。
なぜか殺人した家に泊まろうとする。
死体がある家で寝るってフランス女は度胸があるってことなのか。
そして......
後半は、ただの拷問ビデオに。
最後は、女優に同情してしまった。
仕事でもこんなことしたくない。
主旨がないものは、どうしようもできん。
ホラーを勘違いしている人がいるけど。
ただグロいのがホラーじゃない。
映画なんだから、そこに何かがないとただの映像になる。
そこ、わきまえてほしいねん。
それとも他人がどう思うのかは見えてないってことでっか?
シックスセンスなくてもそれくらいはわかっていただきとうございます。
ちぶ~的美女の無鉄砲度5
殺人した家に長居するな!