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Netflix映画「悪女」のモデルは木嶋佳苗!

「ヒロイン病頂点の人。」

⭐️作品情報

Netflixで鑑賞

本日の映画🎞️※Filmarks引用
悪女(2023)
原題 惡女/Lost in Perfection


製作国 台湾


監督 ソン・シンイン


脚本 ソン・シンイン

キャスト


リン・メイシュウ


シャオ・ユーウェイ

フィガロ・ツェン


ティエンチュー・リー


リディアン・ヴォーン

⭐️ちぶ〜的評価

🐽🐽🐽3ブヒ(ノーマルちぶ〜)

⭐️ちぶ〜のおぼろげなあらすじ…

結婚間近で幸せの絶頂にいるニュースキャスターが、父親に怪しい彼女ができたことに気づき調べることに。

⭐️元ネタはあの「首都圏連続不審死事件」

〜首都圏連続不審死事件の概要〜(Wikipedia参照)
・婚活を利用した事件
木嶋佳苗に関わった男性の不審死が6名
・交際男性からは多額の金を貰っていた
・世間が一番驚いたのは彼女の風貌…結婚詐欺事件のイメージが覆された
・獄中で三度目の結婚をしたらしい。しかも『週刊新潮』のデスクと報道された。
ふ〜ん、再婚したんだ〜。
...ってえぇ!?
びっくりしすぎて口があんぐり。
どこまでも人を虜にしようとするその才能...
なんか別のことに使えていたら成功できていたかもしれないのに。
本当に恐ろしい女!
再婚したのは、家族にならないと面会できないからとかなんでしょうけど...
死刑囚になってしまったから獄中結婚の意味って余計訳がわからない。
世の中、理解できないことが多すぎますね。

⭐️予想通りの展開!?

観始めてから気づいた。
どこかで聞いたことのある話。
観終わってから調べたらやっぱり、首都圏連続不審死事件がモデルだった。
映画には、この木嶋佳苗と思われる人物が出てくる。
太めでおばちゃんのような見た目。
だけど、料理上手で家庭的。
なんだかんだでお金は貢いでもらっているように見える…
怪しいわ!と、なる娘…となる流れは予想通りだった。
だけど、そのあとは方向性が違う。
そこは良かったかもしれない。

⭐️悪女の意味を考える

映画では、モデルが木嶋佳苗だというのはすぐ分かるけど...

そこをモロにただ映画にした訳ではなかった。

どちらかというと、「悪女」って誰のこと?って感じ。

彼女だけが本当に悪くて、完全なる悪人だという視点とは別の視点から見せられる。

真実は、事実とは違うかもしれない。

何事も100%の確証というのは得られないから。

限りなく怪しい、グレーであっても完全なる黒とは言い切れないのがこの世の中の常だ。

主人公のリア充女子は、正義感があって完璧な人生を送っていたはずだ。

だけど、父親がヤバい女に引っかかってしまって歯車が狂いだす。

結局、どこまで行っても人間がいつどうなるかは誰にも分からない。

昨日の敵は、今日の味方かもしれない。

今日の自分は善人か悪人かなんて今日が始まらないと分からないからだ。

⭐️実際の事件も視点を変えると...

映画の中の悪女は、あの悪女を指していない。

なんなら観ているこっち側を指しているような気もした。
騙された男性達は一時でも幸せだったのだろうか。
家族でも埋められない寂しさを、たとえお金を奪われたとしても心は満たされていて騙されたふりをしていた人もいたかもしれない。
それが一番怖い...
孤独って罪だ。
結局、事実は殺人が起きて裁かれるべき人が裁かれた。
それは当然であり、当然と思いたい。

⭐️評価はアレだけど...

実際の事件を基にしていることもあり、事件のことをもう一度考え直すきっかけにもなると思う。

映画としてはイマイチ物足りなかったけれど、つまらない訳ではない。

木嶋佳苗のモデルとなった人物を演じたリン・メイシュウがピッタリすぎるので観て損もない!

際どい映画をたくさん作ってくれるNetflixには感謝しかありませんね。