『現実的な透明人間。』
よくある透明人間はSF要素が強く、非現実的だ。
だが、これは透明になってしまう呪いと言いながらも病気のような観点で捉えている。
それがなんだかリアルで、本当にこんな病気があったら…と思わせる。
また、それが遺伝するという運命も切なかった。
透明になっていく様が、まるでがん患者のよう。
段々とじわじわと確実に迫ってくる恐怖。
何を試しても特効薬はなく、絶対に回避することはできないという絶望。
ド派手な恐怖とは違い、身近に感じる恐怖がある。
それだけではなく、肉体は消滅していっても親子関係は再生していくというプロットがとてもいい。
少々長いので中弛みはしますが…
見慣れた透明人間とは違う観点なので、楽しめると思う。
たまにはこういう切ないSFホラーもいいかも。
本当の恐怖って現実の香りがするんですよね…
ちぶ〜的透明度3
あの病気みたいな透明の仕方は怖いわ。どうせなら一気に透明にならせてほしい(笑)
本日紹介した映画は…
アンシーン/見えざる者 (2016)
THE UNSEEN