『オカルト映画の素が詰まってる!」
マリオ・バーヴァ監督のオカルト映画。
ジャパニーズホラーの香りと、地味だけどジワジワとくる演出が最後まで効いている。
少女がボールを持って遊ぶシーンとかお祓いの件とか、ホラー映画の定番が随所にある…
きっとこれが元ネタだったんだなって思うシーンが多数あった。
それくらい、この後のホラー映画界に多大な影響を与えたと思われる作品。
ストーリー的には未完全なところもあるが、マリオらしい演出が光っている。
田舎によくある言い伝えって本当に不気味なんですよね。
しかも、根拠のない信頼があって当たり前のようにその土地だけで根付いていたりする。
よそ者からすると、馬鹿みたいと思いつつも全否定しにくい文化ってありますよね。
要は、厄介なんですよ(笑)
これも、そういうところから始まる。
関わってしまったばっかりに、面倒くさいことに巻き込まれる。
でも、やっぱり人間の好奇心はそれを上回って真実を知りたいという欲求に変わってしまうんですよね。
私は、特にヒロインを一生懸命探すんだけど何回扉を開けても同じ場所に辿り着くシーンが何気に怖かった。
しかも、自分の残像と目が合うっていう演出は神がかってましたね!
螺旋階段のシーンも完全に悪霊に取り込まれている感じが不気味で好きでした。
好奇心にはリスクも伴うってことかもしれません。
この作品のファンが多い理由がよく分かりました。
あと、趣味の悪い人形やマネキンはどの作品にも出てくるような(笑)
とにかく、マリオファンとしてもオカルト映画好きにしても今でも十分楽しめる作品でしたね!
ちぶ〜的美少女度5
めっちゃ可愛い子なんだけど、ガン見されるシーンはゾッとするくらい怖かった。お人形さんみたいな子だからこそ、不気味さが増しますね。
本日紹介した映画は…
呪いの館 (1966)
KILL BABY KILL/CURSE OF THE LIVING DEAD