『どの家族にもある真実。』
是枝裕和監督の初国際共同制作映画。
しかも主演はあのカトリーヌ・ドヌーヴ。
よくある家族の物語。
シンプルで、衝撃の真実!みたいな物語ではない。
それでもジワっとくるものがある。
母と娘の"真実"は、普通の家族にもある小さな愛情のかけら。
だけど、そのかけらを集めるのは家族だからこそ大変なのです。
同性同士の親子って近い存在のようで遠かったりするのかも。
特に女同士ってどんな関係でも複雑だ。
素直になれず、口に出すのが恥ずかしいから心の中に本当の気持ちを隠す。
そんな関係をこの設定でこのキャストで作ったというのは面白い。
大女優役を演じたカトリーヌ・ドヌーヴはやはり凄かった。
あの貫禄で発するセリフが、全然セリフって感じがしなくて途中から演技ではなくて本物なのでは?と錯覚するほど。
娘役のジュリエット・ビノシュもまた素晴らしく、時より爆発する感情がとてもリアルで二人の演技にどんどん引き込まれてしまった。
見終わって見れば"普通の話"。(誉め言葉)
どこにでもあるような親子のすれ違い。
それなのに爽やかで幸せな気持ちになった。
シンプルに家族っていいよねって思える映画は多くない。
だから、たまにはこんな映画もいい。
そして、自分の家族について想う時間ができたら素敵だと思いますね。
ちぶ~的毒舌度5
喧嘩のセリフがフランス人っぽいって思った。あまり日本の風を感じないのも監督の力量かな~。
本日紹介した映画は...
真実 (2019)
LA VERITE/THE TRUTH
- 監督 是枝裕和
- あらすじは...
- 国民的女優のファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)の自伝本「真実」の出版を祝うため、家族が集まる。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、ファビエンヌのパートナーと元夫、秘書らが集まっていて、皆彼女が何をつづったのかが気になっていた。自伝は、隠されていた母と娘の間の愛憎渦巻く真実を明らかにする。
- (Yahoo!映画より引用)