『終わらない懺悔。』
アンジェイ・ズラウスキー 監督の処女作。
戦争中のポーランド。
妻を亡くした男のループする過去と現在。
それはまるで終わらない戦争と一緒。
罪と罰を永遠と繰り返す。
ラストを見ても頭がぐるぐるする。
難解で不条理。
やっぱり、最初からアンジェイ・ズラウスキー 監督はキレッキレだったのですね。
もう冒頭からホラーだよ。
不穏な空気と頭をドッカーンとヤラれる妻の描写が怖い。
冷たい...
氷のような温度です。
主人公のナチスの生体実験の仕事も気持ち悪くて...
付着させたシラミに自分の血を吸わせるって...
絶対違法だよ!(笑)
でも、その設定にすら意味があるんでしょうね。
誰かの命を奪う。
ということは、自分の命のために他人の命を奪うとも言える...
分かりやすい反戦映画を見るよりもよっぽど説得力があって、戦争の怖ろしさが伝わってきます。
あのラストもギョッとする。
狂ってる!
戦争も世の中も自分自身も。
それでも人は生きようとする。
それ自体が愚か。
人間って愚かな生き物だってことですよね~。
ちぶ~的シラミ度5
シラミがこんなに出てくる映画ってありますか?虫、怖かった...
本日紹介した映画は...
夜の第三部分 (1971)
TRZECIA CZESC NOCY/THE THIRD PART OF THE NIGHT
- 監督 アンジェイ・ズラウスキー
- あらすじは...
- 第二次大戦最中のポーランドを舞台に、妻子を殺された男が体験する不思議な出来事を描いた作品。ナチスにより妻子を殺され抵抗軍に参加したミハウは、逃亡中、殺された妻に瓜二つの妊婦に出会い……。
- (Yahoo!映画より引用)