『同じ顔をした自分という他人。』
前回は、現代でもまだ色濃く残っている黒人差別という社会問題をテーマにしたホラーだった。
今回は、ドッペルゲンガーを登場させアメリカの格差社会を投影させたホラー。
...なんだと思う。
やっぱり、ジャンルをホラーにするのは監督が人間自体が一番怖い生き物だと思っているからに違いない。
だから、私は好きなのです。
今までいろんなドッぺルゲンガー映画を見てきましたが...
新しさや難解さがプラスされていて見ごたえのある作品でしたね。
人間は、いくつもの顔を持っている。
きっと自分でも数えきれない自分がいるんだと思う。
本心は、いつも一つだとも限らない。
そこが人間のややこしいところ。
誰から見ても善人だとしても、本当のところは本人しか分からない。
いや、それだって怪しいものだ。
そして...
たった一言や、たった一つの態度、たった一つの行動で人生は変わる。
人生の枝分かれは無数に存在するけれど、その一つの選択でたった一つの道に決まってしまう。
人間自身も人生の道もすべて姿形にしたら...
それがこの作品で具現化されたのかなぁと考えながら見ると面白いかもしれない。
昔、私にもドッぺルゲンガーがいたと言われたことがある(笑)
自分にそっくりな他人がいるって幽霊より怖い。
自分は自分だけがいい。
そんな独占欲?支配欲?すら怖くなってくる。
「自分とは一体何者か?」
と、いう永遠の問いに答えは出ないと知っていてもこの映画を見たら余計に考えてしまいますね(笑)
ちぶ~的別人度5
俳優たちの演技が怖い!同じ顔なのに、皆演技力が高くて全然同じ人に見えなかった...
本日紹介した映画は...
アス (2019)
US
- 監督 ジョーダン・ピール
- アデレードは夏休みを利用して、夫と2人の子供たちと一緒に幼い頃住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪問する。彼女は友人一家と落ち合いビーチへ出掛けるが不可解な出来事に見舞われ、過去のトラウマがフラッシュバックする。やがて夜になると、自分たちとうり二つの不気味な4人組が家の前に現れる。
(Yahoo!映画より引用)