『失明していたのは、妻だけではなかった。』
これは夫婦ホラーですね(笑)
失明していた妻が手術で目が見えるようになってきたことで、夫婦の関係にズレが生じてくる。
夫は、どんどん自由を知って綺麗になっていく姿に嫉妬していく。
妻は、愛がどこにあったのか見えなくなる。
昔のチャップリンの映画、「街の灯」を思い出しました。
この映画では分かりやすく、目が見える=欲望の開花を示している気がする。
目が見えなかったことで、今までできなかったことをすることで内に秘めていた本当の自分をむき出しにしていく。
大体、本当の自分は実は綺麗でイケてたんだと知ってしまった時点で厄介(笑)
行動範囲も広がったり、人間関係も変わっていく。
ある意味、それが素直な行動だけど、今まで妻を完全に支配できていると思っていた夫にとっては屈辱的だったのかもしれない。
でも、男性は本能的に女性をどこか支配したいという欲求があると思うんですよね。
まぁ、要は最初からこの夫婦はお互いの本質が見えていなかっただけなんですけど。
目が見えたことで、真実がハッキリしてしまうってのが皮肉...
よく離婚の原因は価値観のズレって言う人もいますけど...
その価値観を結婚してもなかなか気づけなかったりする人もいるわけですから、夫婦という関係は難しいですね。
特にまだ結婚していない人は、目を見開いて相手の本質を見抜いてから結婚しないとマジでホラーな展開に転がることもありますからご注意を(笑)
ちぶ~的素直度5
夫に対して「想像と違った」と爽やかに言うシーンが一番ゾッとするわ(笑)目が見えないと想像力で物を考えてしまうのかな~と思いました。
本日紹介した映画は...
かごの中の瞳 (2016)
ALL I SEE IS YOU
- 監督 マーク・フォースター
あらすじは... - 幼少時に交通事故で失明したジーナ(ブレイク・ライヴリー)は、保険会社勤務の夫ジェームズ(ジェイソン・クラーク)の献身的な支えによって、彼の赴任先のバンコクで安定した生活を送っていた。角膜手術に挑んだ彼女は片目の視力を取り戻すが、ジェームズがさえない風貌の中年男性であることに落胆する。ジーナは美しく着飾り、外の世界に飛び出していく。
- (Yahoo!映画より引用)